おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

工作ボックスを設置したら、息子の創作意欲が爆発した

マロは、赤ちゃんの頃から道具への執着が強い子どもでした。男の子だからなのか、彼の個性なのか。
お絵描きはほとんどしないものの、ハサミやテープを見ると触らずにはいられない模様。


赤ちゃんの頃は「工作やる?」と声をかけてハサミと紙を渡していたりしたのですが、一人前に話せるようになってからは、息子の自発性に甘えてしまうようになっていました
彼がやりたいといえば道具を出すようにしていたら、なんとなく工作から遠ざかってしまいました。保育園の先生からの「マロ君はハサミ上手なんですね」のひとことで、思い立ってリビングに工作エリアを作ることにしました。


「作ることにしました」などと書いておきながら、ただAmazonで箱を買っただけです。

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この箱、中で仕切れるようになっています。
2つに仕切って、一方に道具をいれます。ラインナップはこんな感じ。筆記具、はさみ、折り紙、モールやテープが入っています。お花紙も柔らかくて扱いやすいのでおすすめです。

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もう片方には廃材を入れます。トレー、箱、プチプチ、リボンやデザートのカップなど。ラップの芯も使えます。
ボックスを上から見るとこんな感じ。ゴミ箱に見えなくもない・・・。

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この工作ボックスをリビングに設置してから、息子の行動が劇的に変わりました。

工作に費やす時間が増えたことはもちろん、他の遊びをしていても工作を絡めることが出てきました。ゴミ収集車に入れるゴミを作ったり、折り紙を丸めてアイスクリーム屋さんごっこをしたり、スロープを作ってトミカを滑らせたり。
何かを固定したいとき、支えたいとき、くっつけたいとき、まずはこの工作ボックスを漁りに行くようになったのです。
家の中にばらばらに置いてあった文房具とゴミを集めただけなのですが、息子は『マロボックス』として、いたく気に入っています。
忘れかけていましたが、環境作りって本当に大事だったなと改めて思ったのでした。


工作とは言えないような遊びも、ボックスを設置してから展開するようになりました。
マスキングテープを家中に張り巡らせたり、半量になるまで液体のりが垂れる様子をながめたり。部屋はぐちゃぐちゃ・・・。
もったいないですし、片付けも大変と言えば大変ですが、だからといってやめてほしいとは思いません。
自分だったら思いつかないような事をしでかす、息子との生活が好きなんです。自分とは違う一個体から、毎日実に多くの刺激を受けています。


そういえば私が思春期を拗らせていた中学生の頃、「生きていても何も面白くない、いつか死ぬのが決まっているのに、ただつまらない時間をやり過ごすのが無意味だと思っている」と、母親に八つ当たりことがありました。
母は「お母さんもそう思ったことがあるけど、あなたが産まれてから思わなくなった」と応じました。
その時は綺麗ごとだと思ったのですが、確かに最近は、つまらないとか生きていくのが面倒だとか思わなくなりました。
息子のお陰で、世の中まだ面白いことや新しいことに溢れていると気付けています。
工作ボックスをゴソゴソ漁っている息子を見ると、次は何をやってくれるのかなとワクワクします。

 

 

【おもちゃレビュー】クリスマスプレゼントはbruderの巨大ゴミ収集車でした

2018年のクリスマスプレゼントについて書こう書こうと思っているうちに、2019年になってしまいました。あけましておめでとうございます。

2018年のクリスマスプレゼントは、ゴミ収集車にしようと前々から決めていました。
夏にごみ処理場の見学に行って以来、ゴミ収集車の虜となったマロ。その日から私のごみ収集車探しが始まりました。
我ながら、2018年ごゴミ収集車のミニカーについて調べた時間では誰にも負けないと自負しています。きっとどこかにいるはずの、ゴミ収集車のおもちゃを探しているお父様・お母様方のお役に立てれば、と思い候補をまとめてみました。

 

検索するとすぐ見つかるのが、トイコーのゴミ収集車。街でよく見かけるデザインは良いのですが、荷台は開いて傾くだけ。ゴミを荷台の奥に掻き込む仕組みがないんです。これではただのゴミトラックなので却下。
ダイヤペットのゴミ収集車もギミックは同じ。ゴミトラックタイプです。
他のダイヤペットと比べるとチャチな感じがするのも気になりました。運転席の左右ドアが開閉するのは良いなと思いました。

レゴも一通り検討したのですが、どれも、ゴミ箱を持ち上げて上から荷台に落とす海外仕様のギミックでした。そうではなくて、日本のゴミ収集車の掻き込むギミックが欲しかったので却下。
レゴだと荒く使うとすぐバラバラになる点もネックでした。


ジクのゴミ収集車も気になりました。ゴミ箱を引っ掛けて、クルッと荷台に流し込む仕組みになっています。これも海外仕様のギミックではありますが、手で直接ゴミを入れるよりも面白そう。ただこれ、結構小さいんです。小さなゴミしか入りません。


最後まで候補に残したのが、プレイモービルのリサイクルトラック。ギミックも良さそうな上に、カラーリングが日本のゴミ収集車に似ていて、限りなく理想に近いと思いました。
ただ、米Amazonのレビューを読み込むと、壊れやすいと書いている人をちらほら見かけました。光る仕組みがついているのも、電動おもちゃを避けている私としては大いに引っ掛かるところ。
現物は確認できないし、1万円出して失敗するのも嫌なので、結局見送り。

広大なネットの海から私が見出したファイナルアンサーはこれ。ブルーダーのゴミ収集車です。でかいです。おもちゃとしてぎりぎり許容できるでかさ。価格は5,000円ちょっとでした。

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肝心のギミックを紹介します。
まずこのようにゴミ箱にゴミをいれて、後部にセットします。最初はコツがいりますが、慣れれば3歳でも問題なし。

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サイドのレバーをぐりんと上げると、フラップからゴミが綺麗に入ります。

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車体横のレバーを動かすと、車体内のフラップがゴミを奥に送り込みます。外から見えない地味なギミックですが、これがいかにもゴミ収集車らしくて良い。
この仕組みのおかげで、ゴミが入り口に溜まらず、沢山のゴミを入れることができます。

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日本のゴミ収集車にもある、のぞき窓もついています。
まだまだ入る・・・。

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荷台を傾けて、ざざーん!

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このざざーん!が息子は好きで、嬉々として繰り返し遊んでいます。
ギミックは必要十分で、雑に扱っても頑丈なところはさすがブルーダー。大満足です。
不満を挙げるとするならば、この大きいゴミ箱が別売りなこと。デフォルトのセットは小さいゴミ箱のみで、この巨体に見合わない量のゴミしか投入できないのです。まるでスプーンで水をすくってバケツを一杯にするがごとし。

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マロが生まれて3年、最も手に取ったおもちゃはというと、間違いなくブルーダーのトラクターです。きっとこのゴミ収集車も長く愛されることと思います。

サイズ感、丈夫さ、ギミック、精巧なデザイン。ブルーダー社のミニカーはどれをとっても完成度が類を見ないほど高く、男子のロマンが詰まったミニカーだと思います。
次は消防車が欲しいなあ・・・。

自分が息子に与えた武器で返り討ちにあっている話

マロが0歳のころから、コツコツ言語教育に勤しんできました。それが育児が楽になる近道であり、イヤイヤ期を迂回する最適なルートだと信じて。

結果、マロは本当に言葉が早く、確かに楽に感じる部分も多々あります。いわゆるイヤイヤ期も無かったと思います。この点では私の実験は成功したと言えると思っています。

しかしながら、言葉は早ければ良いというわけでは無い、と最近つくづく思います。
息子に苦心して身に付けさせた言葉という武器で、3年越しに攻撃されています。

 

まず屁理屈がすごいです。
トイレに失敗すると「お母さんが早く連れて行かないからだよ!」
息子が指差した車を見逃すと「あー、お母さんがそんなことしてるから行っちゃゃったー」
嫌がる息子を抑えて歯磨きしようとすると「ポキッていった!骨が折れる!」
最早言いがかりの域です。


そして、何かと独自理論で交渉してきます
「この絵本読んでくれたら寝る」
ピタゴラスイッチ見せてくれたら歯磨きする」
「具合悪い。R1飲む」


さらに、言葉で人を傷つけることもできます
「もうお母さんなんて大嫌い。お父さんがいい」
「お母さんなんてもうずーっとお仕事行ってていいよ」
今でこそ慣れましたが、当初は自分のコンディションが悪い時に言われるとホロリと泣きそうでした。もとい、泣くこともありました。


イヤイヤ期がなかった代償として、息子は言葉の魔術師となり、あの手この手で親を翻弄します。彼自身、言葉の力をよく理解しているわけです。

こちらとしても、コミュニケーションがとれない頃と比べて、なまじそれっぽい理屈の通ったことを言ってくるので、無碍にも扱えなくなってきました。マロの一言にひるんでしまい、後から「こう言い返せば良かった・・・」と後悔することもよくあります

どうも息子が成長すればするほど、自分が大人気なくなっていっているような・・・。
何かしら理屈をつけようとするところなんかは、自分似だなと感じます。知らず知らずのうちに教え込んでいたのだとすれば、自業自得なんでしょうか。

子どもの歯みがき嫌いに救世主現る・・・!

以前、息子との歯磨き戦争に終止符を打った旨書いたのですが、勘違いでした。すみません。
マロは引き続き歯みがきが嫌いで、朝晩ざっと磨くだけでも一苦労です。あれこれ対策を考えたのですが、万策つきました。
そもそも自分だって歯みがきが好きなわけではありません。それでもなぜ歯みがきするかって、虫歯になりたくないからです。そしてそう思うのは、虫歯になって痛い思いをしたことがあるから。マロにはその原体験がないんです。
まさか虫歯体験をさせるわけにはいかないし、虫歯の怖さを伝える絵本や画像など、あれこれ見せてみたのですが、効果無し。
嫌がる息子を押さえつけながら、ごまかしごまかし磨いていたのですが、最近素晴らしいものを見つけました。

はみがき勇者というアプリです。

app.litalico.com


アプリに頼るような育児だけはしない!という信念を掲げてきたのですが、このアプリがもうすごいんです。もはや信念なんてどうでもよくなる。

使い方ですが、まず子どもに歯ブラシを持たせ、目の前でアプリを起動します。するとこんな感じの画面が現れます。

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画面の下半分には、兜姿の子どもが映ります。上半分にはモンスターが現れ、そのモンスターのHPのゲージも表示されます。
インカメラに子どもの全顔が映る状態で歯ブラシを動かすと、モンスターに攻撃でき、HPゲージがゼロになると次のモンスターが現れます。制限時間が終わると終了です。続ければ続けるほど攻撃力がレベルアップして、時間内により多くのモンスターを倒せるようになります。

このアプリが我が息子には大ヒット。「はみがき勇者やるよー」と声をかけると、自ら嬉しそうにやってきて歯ブラシを握るのです。今まで朝晩の歯みがきが憂鬱だったのですが、このアプリで全て解決です。

夢中で磨くあまり、たまに歯ブラシが血に染まってます笑

いつまでもアプリに頼るわけにはいかないので、姑息な手段ではありますが、当分はこのアプリに甘えさせてもらいます。

【おもちゃレビュー】盛り上がり必至、声量注意のカードゲーム(ナンジャモンジャ)

いつか息子とゲームで対戦するのが夢です。育児において避けられがちなゲームですが、ゲームは素晴らしいものです。私自身、ゲームから人生を立ち回るコツを学びました。
さすがにデジタルなゲームは早いので、2-3歳児にもできるアナログゲームがないか、ネットパトロールに明け暮れています。


最近良かったのが『ナンジャモンジャ』です。ルールは極めて簡単。2歳から分かります。色とりどりのモンスター?が描かれたカードを山にして伏せます。
山からカードをひとり1枚ずつめくっていき、そのモンスターが初見だったら、めくったひとが名前をつけます。例えばこれを「電波ちゃん」と名付けたとします。

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順番にめくって名前を付けていき、次に同じカードがめくられたら、「電波ちゃん!」と叫びます。早い者勝ちです。名前を一番早く言えたひとが、このカードをもらいます。最後に持っているカードが一番多い人が勝ちです。

値段
1,500円

良かった点
・誰にでもわかるルールで、万人が楽しめる。
・嵩張らないので旅行先に持っていける。

いまいちだった点
・特になし

息子の反応
まだ難しいかなと思ったのですが、やってみると案外3歳児が手強い。スピードだけだとまだまだ遅れをとりますが、大人が(あれっ、これ誰だっけ・・・)と一瞬止まるような時にすかさず当ててきます。映像記憶のなせる技でしょうか。
さらに名付けが絶妙なんです。大人はその姿形から連想される名前をつけがちです。「青丸」とか「すいか」とか。
それが息子の手にかかると、「バブちゃん」とか

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「バビちゃん」とか

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なぜかこれが「お母さん」とかになります。全く覚えられない・・・。

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このゲーム、本番は2回戦からです。1回戦のネーミングと混じる混じる。大混乱で爆笑しっぱなしのパーティーゲームです。
マロはカードにつけた名前をよく覚えていて、数ヶ月前につけた名前をまたつけたりするのでその記憶力に驚かされます。


アナログゲームに関しては、完全に子ども向けのゲームだとまず遊ばなくなります。親にとってはつまらないので、相手にするのが面倒になるんですよね・・・。子ども目線になって付き合える人なら良いですが、私は大人気ない親なので、子どもと対等に闘いたい。
そうなると、キッズゲームを探すより、大人が楽しめるゲームで、子どももルール次第で参加できそうなものを選ぶのが、失敗のないアナログゲームの買い方かなと気付きました。


ナンジャモンジャはその点正解でしたが、やっぱりパーティーゲームだと思います。複数家族集まった方が断然楽しいです。
親子だけでじっくりやるなら、やっぱり一家に一個のスティッキー。最近遊んでいないので、久しぶりに引っ張り出して来ようかな。

 

nanjamonja.jp

3歳になった息子の可愛い言いまつがい

息子が3歳になりました。
1年前の息子の動画を見ると、時間が立つのが異様に早く感じます。育児あるあるですね。顔立ちは今とあまり変わらないのに、一生懸命舌ったらずに話している姿を見ると、何とも不思議です。
そんな息子も今やペラペラです。ペラペラすぎて厄介なほど。 
概ね綺麗な日本語を話せているマロですが、一部独自の単語を使うことがあります。誰得ですが、自分の備忘までに、特に印象的なものを記録しておきます。


『追いつける』
追いかける+追いつくの造語です。ニュアンスは伝わる。

『カピルス』
何度訂正しても直らない。

『やだのー!!!』
これは息子に限らず言っている子を見かけます。可愛いので訂正していません。

『みんなたち』
おままごとやごっこ遊びで乱発しています。これも笑えるので訂正していません。

『起きろう?』
ネントレの成果で、残念ながら土日も平日と同じ時間に起きるマロ・・・。こう言って親を起こしにきます。5時や6時なので、こっちが朦朧としていて訂正できません。

『えろんする』
ヨーグルトを食べる時、銀色の内蓋についたヨーグルトを舐めとることです。該当する日本語がなさそうなので、ぜひ新語として採用したい。

 

思えば、言語の発達がイヤイヤ期の予防になるという仮説を立て、言語教育に力を入れてきました。目立ったイヤイヤもなく3歳を迎えた息子を見る限り、自分の仮説はそう間違っていなかったように考えています。

上記のような可愛い言いまつがい以外は、こちらが舌を巻くほど正確な日本語で要求をぶつけてきます。それはそれで手を焼いている今日この頃です。

今ある言いまつがいも無くなってしまうんだろうな、来年はもう聞けないのかな、と思うとちょっとさみしい。

息子を積み木教に入信させたい④ ~積み木に手を伸ばさせる工夫~

積み木でのビー玉転がしの楽しさに気づいた息子。「小さな大工さん」で2箱買った積み木のうち、ビー玉転がしセットには時折手を出すようになりました。でも、それではダメなんです・・・!
ビー玉転がしは、積み木教においてはあくまで傍流。私は本流の幾何学積み木で遊んでほしい・・・!


繰り返しになりますが、マロはとにかく積み木に向かない子だな、と積み木に触れさせれば触れさせるほど感じていました。聴覚優位なせいもあるし、熱中できる他の遊びがあるせいもあるのですが、致命的なのが見立てをやらないところです。

例えばこの私の作品、何だと思いますか?

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そう、飛行機です。手前味噌ですが、10人が見たら9人は飛行機だと察してくれると思うんです。

ところが、我が息子に言わせるとこれは飛行機ではないんです。なぜなら、エンジンもなければ車輪もないからだそう。色も形もヘン。彼にとっては「飛行機っぽい形の木片」に過ぎないんです。

・・・夢がな過ぎると思いませんか?私だって飛行機そっくりだとは思っていないわけです。でも、これを飛行機だと見立てて盛り上がる、一種の幼児的な盲目性がマロには欠けています。徹底的なリアル志向で、雑に言ってしまえばノリが悪いのです。


どのくらい見立てにノってくれるかどうかは、かなりの部分子どもの性格に依ります。大人でも、ノリが悪い人が良い人に転じることってそうそうないですよね。子どもも同じです。


そこで、私は見立てのレベルを息子に合わせることにしました。息子にとって無理がない範囲で、積み木を遊びに取り入れることにしたのです。
最初にヒットしたのは、バーベキュー遊びでした。こんな感じで直方体積み木を枠にして、赤色の布を敷きます。

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そして網を載せる。

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するとほら、誰がどう見てもバーベキュー!マロも延々と食材をトングで網の上に盛り続けます。バーベキューごっこはかなり気に入ったようで、一時期毎日セットして遊んでいました。

このように、積み木はどうしても「静」の遊び道具に帰結しがちですが、「動」の要素を加えると遊ぶようになったりします。バーベキューごっこで言えば、トングで食材を移動させるのが「動」です。


続いておすすめなのはホッケーゲーム。積み木で壁を作って、プラスチックのボールを打ち合います。シンプルだけどなかなか盛り上がります。

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他には男児限定かもしれませんが、単純に積み木を等幅に置いて、間にトミカで車庫入れをするのも集中して遊びます。


我が息子はこうして、積み木を遊びに取り入れるようになりました。まだまだ積み木で大作を作ったりなど、積み木優等生とはなっていません。が、とりあえずは、彼が積み木の便利さに開眼してくれただけでお母さんは嬉しい・・・!

息子を積み木教に入信させたい③ ~高コストパフォーマンス積み木~

日があいてしまったので、今日は結論から。


子どもが積み木で遊んでくれるかわからないので、初期投資を抑えたい。でも品質は妥協したくない。


こんなお悩み、少なくないはずです。そんなご家庭には、『小さな大工さん』の積み木一択です。

www.rakuten.co.jp
小さな大工さんは、福岡にある材木店の積み木ブランド。極めて良心的な値段で、高品質な積み木を提供しています。我が家は2セット購入しました。

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サンプルを360円ぽっちで取り寄せられるので是非手にとって欲しいのですが、もううっとりする造形美。スゥッと吸い付くように積めるんです。気持ちよくて無意識のうちに積んでしまう。面取りが最小限なので、テキトーに積んでもピタッと綺麗。
こんな素晴らしい白木の積み木が、一箱10,000円前半。高いと感じるかもしれません。
ではここで他社の積み木を見てみましょう。


アルビスブラン 25,000円

デュシマ 30,000円

童具館 30,000円


高品質積み木の相場はこんなものです。上記に勝るとも劣らないクオリティの積み木を、「大丈夫?職人さんお給料払われてる?」と不安になる良心的な価格で提供している優良企業。それが小さな大工さん。上場してたら株買いたい。


さらに、小さな大工さんにはビー玉転がしセットがあるのも決め手になりました。

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マロは、どちらかというと積み木と相性の良くない子どもだと思います。
圧倒的聴覚優位なため、視覚に訴えかけるおもちゃには興味が薄い。(子どもの認知特性についてはこちら
さらに私に似て諦めが良いので、ズレたり崩れたりすると、あっさり遊ぶのをやめてしまいます。

それでも、ビー玉転がしだと熱心に遊びます。これ、ピタゴラスイッチファンの子どもには、間違いなく刺さります。

以前記事にしたくみくみスロープよりも、コースの組み立てが手軽です。小さなコースなら深く考えずに作ってあげられます。積み木は手に取らない子でも、玉転がしなら大好きな子も多いのではないでしょうか。

このビー玉転がしで良いのが、「崩したくない」という気持ちを子どもに持たせられる点です。

マロは、2歳になっても親が作った積み木を破壊したがるサイクルからなかなか抜け出せませんでした。ところがビー玉転がしとなれば別。壊れると転がらないことを理解しています。
小さな大工さんのビー玉転がしを経て、崩れたところを直したりする行動が見られるようになりました
積み木を、壊す対象ではなく、造形物を作ることのできる素材として認識し始めたのでした。


大きな前進ではありますが、まだ立方体や直方体の積み木を自ら積むステージには立ちません。どうしたらいいものかと考えて、小物を使って工夫してみました。④に続きます。

息子を積み木教に入信させたい② ~積み木選びの基礎~

引き続き積み木についてです。
子どもを積み木教に勧誘するためには、何は無くともまず良質な積み木が必要です。では良質な積み木とはどんなものでしょうか。


・基尺が合っている
・白木である
・高い


ひとつずつ説明します。いや、させてくださいお願いします。
積み木を買う上で必ず知っておかなればならないのか基尺という概念です。基尺の詳しい説明についてはプロに委ねます。この辺のサイトがわかりやすいです。

積み木の選び方 おすすめの積み木|木のおもちゃ がりとん

【Q&A】積木の基尺 どれがいい?:おもちゃ:百町森

 

基尺が合っていないとはこういうことです。
どの形を組み合わせると高さ(長さ)が揃うのか、直感的に分かりにくい。

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基尺が合っているとこうなります。
立方体1個分が直方体の短い辺と、2個分が直方体の長い辺と同じです。基尺が合っていると、ぽんぽん乗せていくだけで安定します。

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基尺さえ揃っていれば、快適に積み木で遊べます。たくさん積んでもズレがなく安定するので、大きなものも作れます。

4cmの辺を2個つなげて、8cmの辺とぴったり合わせる。これは数の概念の基礎と言えます。基尺が合ってこそ、積み木は知育玩具として成り立ちます。基尺を無視して積み木を買うのは、木片に大金を投じているのと同じです

 

次に積み木の色ですが、これは白木一択です。

色付きの積み木で遊んでいると、いつか必ず、欲しい色が足りないという現象にぶち当たります。そして子どもは、パーツが足りないと知るやそこで遊びをやめてしまうものです。
積み木は、赤い屋根にも灰色の道路にも緑の植木にもなりうる白木が基本です。おしゃれな色付き積み木はその後です。

 

そしてこれは結果論なんですが、良質な積み木は高価です。対偶をとると、安い積み木は良いものではありえません。

積み木の作り方を考えると納得できるはずなのですが、積み木は作るのに時間と手間のかかるおもちゃです。適した木材を調達し、湿気で形が変わらぬよう時間をかけて乾燥し、正確に切り出して磨いて作ります。積み木は生き物でできているのです。

生きている木を加工し、何年も同じように遊び続けられるおもちゃにしていくのですから、高価で当然です。

 

次回は我が家が選んだ積み木についてです。
こんなことを書いておいて何なのですが、あんまり高価ではない良質な積み木を選びました・・・!

息子を積み木教に入信させたい① ~積み木遊びのポイント~

突然ですが問題です。
どの家にでもあって、子どもなら誰でも触ったことがあって、それなのに活用されていないおもちゃって何でしょう。

積み木です。(断言)

「うちの子すっごく積み木が好きなの!」という家庭ってどのくらいあるんでしょう。体感としては1割もいない気がします。
積み木は、シンプルだからこそ子どもに興味を持ってもらうのが難しいおもちゃです。


我が家にももちろん積み木はずっとありました。でもほとんど遊ばれておらずオブジェと化していることに、ある日気が付いたのです。

冷静に積み木を見てみると当たり前なのですが、ただの木片なんです。隣に光って音が鳴る電気おもちゃがあったとしたら、まあまず積み木に手を伸ばすことはないと思います。積み木で遊ばせるためには、まず①刺激強めのおもちゃを排除した環境作りが重要です。

さらに、②良質な積み木が沢山必要です。一般的には、年齢×100個と言われています。
少ない積み木で遊べる子どももいますが、その子は生来積み木好きな子です。年齢×100とは言わず、その倍でも買ってあげてください。

そして最も重要なのが、③親が根気よく遊び方を教えてあげることです。
それこそ0-1歳だと、目の前で積んでも秒速で壊してきます。全然積みません。そこで諦めずに、ひたすら積みます。壊されても壊されても積み続けます。その先に、子どもが自主的に創造するようになる、本来の積み木遊びがあります。それは1年後かもしれないし2年後かもしれません。


積み木のことをあれこれ調べた結果、私はすっかり積み木教信者になってしまいました。子持ちの人に会うと、聞かれなくても積み木の奥深さを語り始めます。
何とか息子も積み木教に入信させようと、積み木でよく遊ぶ子をベンチマークして上記の①〜③のポイントを編み出しました。

「もっと積み木で遊んでほしいのに、子どもが興味を持たない」というケースは結構多いのではないでしょうか。

私の営業努力の甲斐あってか、積み木に見向きもしなかった息子が最近少しずつ積み木遊びを始めるようになりました。
これから何回かに分けて、つれない息子を振り向かせた積み木遊びへの誘い方について、しつこく書いていきたいと思います。