自分が息子に与えた武器で返り討ちにあっている話
マロが0歳のころから、コツコツ言語教育に勤しんできました。それが育児が楽になる近道であり、イヤイヤ期を迂回する最適なルートだと信じて。
結果、マロは本当に言葉が早く、確かに楽に感じる部分も多々あります。いわゆるイヤイヤ期も無かったと思います。この点では私の実験は成功したと言えると思っています。
しかしながら、言葉は早ければ良いというわけでは無い、と最近つくづく思います。
息子に苦心して身に付けさせた言葉という武器で、3年越しに攻撃されています。
まず屁理屈がすごいです。
トイレに失敗すると「お母さんが早く連れて行かないからだよ!」
息子が指差した車を見逃すと「あー、お母さんがそんなことしてるから行っちゃゃったー」
嫌がる息子を抑えて歯磨きしようとすると「ポキッていった!骨が折れる!」
最早言いがかりの域です。
そして、何かと独自理論で交渉してきます。
「この絵本読んでくれたら寝る」
「ピタゴラスイッチ見せてくれたら歯磨きする」
「具合悪い。R1飲む」
さらに、言葉で人を傷つけることもできます。
「もうお母さんなんて大嫌い。お父さんがいい」
「お母さんなんてもうずーっとお仕事行ってていいよ」
今でこそ慣れましたが、当初は自分のコンディションが悪い時に言われるとホロリと泣きそうでした。もとい、泣くこともありました。
イヤイヤ期がなかった代償として、息子は言葉の魔術師となり、あの手この手で親を翻弄します。彼自身、言葉の力をよく理解しているわけです。
こちらとしても、コミュニケーションがとれない頃と比べて、なまじそれっぽい理屈の通ったことを言ってくるので、無碍にも扱えなくなってきました。マロの一言にひるんでしまい、後から「こう言い返せば良かった・・・」と後悔することもよくあります
どうも息子が成長すればするほど、自分が大人気なくなっていっているような・・・。
何かしら理屈をつけようとするところなんかは、自分似だなと感じます。知らず知らずのうちに教え込んでいたのだとすれば、自業自得なんでしょうか。