おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

【おもちゃレビュー】人生ゲームには4・5歳に必要なものが詰まっている

順調にアナログゲーム好きに育っているマロ。

4歳で導入して未だに大好きなのが、アナログゲームの古典『人生ゲーム』です。
我が家にあるものは、ベーシックコースにギャンブルコースやキャリアアップコースをくっつけてコースを調整できるものです。2016年版のようです。プレイ時間は2人で30-60分くらい。

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ルーレットのデザインは懐かしの昭和のままですが、マスの中身はなんとなく今ドキ。

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私が子どもの頃は、親族でプレイすると必ず白熱のあまり号泣する人間が出たものでした。大人になって冷静にプレイすると、人生ゲームの勝ちパターンは固定されていて、ゲーム性自体は高くないことがよくわかります。

基本的にはルーレットの運の要素が強く、あとは不動産や保険を買って思い切りバランスシートを膨らませたもの勝ちです。

思考の余地が少ないので、大人からするとつまらないのですが、これがまた4・5歳の子どもには素晴らしいおもちゃなのです・・・!

 

まず、数字感覚や計算が身につきます
最終的な所持金額の多寡で勝敗が決まるので、子どもも必死です。まだ計算が遅いので銀行屋こそ任せられませんが、声に出しながらお釣りや両替をしてあげると、回を重ねるごとに理解が深まっていきます。
「30,000ドル払って」と声をかけると50,000ドル札を出して「お釣りちょうだい」と言えるようになり、やがて「それ(10,000ドル)2枚ちょうだい」と言えるようになっていきます。
数字を物量でフィジカルに把握できるのが素晴らしいです。我が子たちはキャッシュレス世代なので、実際の人生ではもう札のやりとりなんて減っていくんだろうな・・・。

そして、積極的に文字を読み上げるようになります
ひらがなも漢字も読めるにもかかわらず、絵本は「これ読んでー」ばかりのマロですが、人生ゲームにおいては他人が止まったマスですら読み上げてくれます。
人間、利害が入ってくると違います。

 

さらに、社会的世俗的な話題が広がります
「子どもが産まれた人に祝い金を払う」「生命保険で支払いが押さえられる」「給料の高さや安定性が職業によって異なる」「借金をすると利子がついてくる」
どれも大人になれば当たり前でも、子どもにとってはそうではありません。そして敢えて話題にする機会がなかなかない一方で、人生においては極めて重要な知識です。
人生ゲームには、これらの学びが溢れています。

20年前はとにかく勝ちたかった人生ゲーム。

現在アラフォーにさしかかり、何となくもう先が見えているというか、ゲーム性が見込めない人生ステージにおいてプレイすると、自分の変化が悲しい。

稼げないと分かっていても、やってみたかったクリエイティブな職業を選んでみたり。
一生買えないであろう高層マンションを大借金して買ってみたり。
ビビって実生活では手をだせていない株式投資をやってみたり。

もはや自分の人生クロージングモードで、ゲームでぐらい別の人生を楽しみたいと思ってしまい、勝敗なんて二の次になっています。

5歳のマロがキラッキラした目で人生ゲームをプレイしているのを見ると、眩しくて眩しくて。

母ちゃんは、人生ゲームよりも君の人生の方が面白そうだと思う。

 

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