【おもちゃレビュー】カシオの電子ピアノ
マロが音に反応するようになったころ、楽器を導入することにしました。我が家では、なるべく子ども用のおもちゃ楽器ではなく、「楽器」として売られている、大人も使うようなものを与えるようにしています。おもちゃ楽器では音程が正確でなかったりしますし、耳には早期教育が重要なのではないかという仮説を立てているからです。
値段
3,300円+電池代
良かった点
・値段が手ごろで、壊されても惜しくない。
・電池の持ちがかなり良い。1年近くたつがまだ電池交換していない。アダプターは別売りだがいらなかったかも。
・電子ピアノなので調律いらず。
・子どもでも運べる重さと大きさ。
・鍵盤の数が少なすぎない。
・内蔵メロディが10曲入っている。鍵盤の音色も豊富。100種類あるらしい。
いまいちだった点
・ボリュームのつまみが子どもでも簡単にスライドできるので、独りで遊ばせるとすぐに大音量になる。つまみを動かせないようにする工夫が必要。
・私も旦那も弾けないので、ピアノとしての本来の役割を果たすことが少ない。
息子の反応
ボタンを押すことを覚えた頃から、次々に内蔵メロディを鳴らしたり、音色を変えて鍵盤を叩いたりして楽しんでいます。最近では、気に入っているメロディに合わせて踊るようになりました。すぐに最大音量にしてしまう点を除けば、独りで安心して遊ばせられます。
私は3歳ごろから小学校高学年までピアノをやっていて、夫もエレクトーンを習っていたらしいのですが、今は2人とも全くと言っていいほど弾けません。この電子ピアノできらきら星しか弾いてあげられません。しかも悲しいことに、内蔵メロディに既にきらきら星が入っています・・・。
今のところ、マロにピアノを習わせることは考えていません。少なくとも私にとっては、ピアノを通じて得たものがあまりにも少なかったからです。
練習が不十分で叱られる→叱られるのでピアノが嫌になる→嫌なので練習しない→練習しないので行きたくなくなる、のスパイラルでした。ピアノに関して今の私に残っているのは、叱られて嫌だった記憶と、たどたどしいきらきら星くらいです。
最近読んだ『最後の秘境 東京藝大』のなかで、ピアノは嫌でたまらないけれども、幼い頃から続けていて自分と切り離せない、というピアノ科の生徒が出てきました。藝大に行くほどの人でもそう思うことがあるのだなと思いました。
マロがよほどやりたいと言えば別ですが、そうでなければピアノ以外を習わせたいと思っています。彼が「ピアノはもうやだ!」と投げ出しそうになったときに、投げ出した私には引き止めることができそうにないからです。