おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

【絵本レビュー】『やさいさん』(tupera tupera)

絵本を選びに行くと、自分が幼い頃にはなかった作品や知らなかった作家を見つけてわくわくすると同時に、30年の時の流れを感じます。tupera tuperaさんの作品もそのひとつ。しゃれた表紙を見ただけで、平成の産物だとわかります。昭和にはなかった絵柄です。

『やさいさん』は、区のセッティングしたママ会で会った方に教えてもらいました。マロはまだ6ヶ月でハイハイもままならなかったのですがが、その方のもっている『やさいさん』にしがみついて離れなかったので買ってみました。

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色々な野菜の地上部(いわゆる茎と葉の部分)が描かれているのですが、仕掛け絵本になっていて、めくると野菜が地下から「すっぽーん」と出現します。自分でめくって野菜が現れるギャップや、「すっぽーん」という音が、子どもの気に入るポイントなのだと思います。似たような仕掛け絵本がたくさんあるなかで、『やさいさん』の子どもからの人気は群を抜いているように感じます。人気の秘密は、その絵にもある気がします。現にマロは、その表紙だけで飛びついていました。

惹きつける絵で、子ども心をくすぐる仕掛けもあって、すっぽーんというオノマトペも入っていて。『やさいさん』はヒットする要素がてんこもりな作品だと思います。

個人的には盛り上がりどころがわからない絵本なのですが、息子が嬉しそうにめくっているので買ってよかったと思っています。少しでも勉強になればと思って、収穫した里芋を数えて数を教えてみたり、たまねぎは実は根っこではないという解説を挟んだりするのですが、マロはいまのところ聞いていません。どんどんめくってしまって「もっかい!」とリクエストしてきます。