おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

コロナウイルスに思う、息子たちが生きていくnoisyな世界のこと。

得体のしれないウイルスが流行り始め、街からマスクが消えた。それまでマスクをしていなかった人がし始め、需給のバランスが崩れたから。
次はなぜかトイレットペーパーが消えた。世の中のおしりの数は変わらないのに。
どうもSNSのデマが発端らしい。

 

「常に自分を疑い、一次情報を取りにいける人」

子育ての方針を一言で、と聞かれたとき、私はマロが産まれてから一貫してこう答えてきました。

今回の新型コロナウイルスが炙り出したものはいくつかあると思いますが、私が特に興味を持っているのが、情報の感染力です。
フィジカルな人の移動が多い現代、ウイルスそのものの広がりも速いですが、SNSによる情報の伝播には目をみはるものがあります。今回は街からトイレットペーパーを消し去りました。

「トイレットペーパーがなくなる」という情報が入ってきたとき、息子たちには、そのままドラッグストアで買い占めるような大人になって欲しくないと思います。
トイレットペーパーの生産地と流通経路を調べ、自分の家のトイレットペーパーの備蓄を見て、冷静に行動できる人でいて欲しい。その情報の出所が、仮に家族や大切な友達であっても。

 

新型コロナウイルスが炙り出しているように、現代社会において情報は山のように生産され、嘘が真実の顔をしていたり、その逆だったりします。今後も基本的にはその流れは変わらないでしょう。

マロとサラ太には、膨大な情報の中で、常に自分の考えを疑い、真実である蓋然性が高い一次情報を取りに行ける大人になって欲しいと思っています。

一次情報って何?と言われると難しい部分もありますが、私はまずは書物だと思っています。本で情報を発信できる人は限られていて、その情報を得るためにはお金を払わなければならないからです。真逆がSNSです。誰でも情報源になれて、誰でもタダで見られます。最も信用ならない末端情報と言えるでしょう。

そして多言語も鍵です。今回のような世界的な流行において、報道の在り方は各地で異なります。どう考えても報じられるべき情報が、英語でしか流れていなかったりします。全言語を習得しておくのが理想ですが、それは無理なので、息子たちにはせめて英語ぐらいは原文のまま理解できるようになってほしいと考えています。

 

こんな記事を見つけました。

bonsenpai.com

確かに素晴らしい話だと思ったので貼ってみました。

ただ、私はイタリア語を解さないので、本当にこの日本語訳が正しいのかは自信がありません。もしかしたら、アレッサンドロ・ヴォルタ高校のドメニコ・スクイラーチェ校長なる人も実在しないかもしれません。

でもマンゾーニの著作『許嫁』は読んでおきたいなと思います。