おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

わが子の認知特性を知ると、もっと子育てが楽しい。

突然ですが、どんな風に人を覚えてますか?私は名前の字面で覚えます。漢字必須。漢字を一度見れば、あのワタナベさんは渡邊さん、このワタナベさんは渡邉さんと区別がつきます。
かたや、イクメンは衝撃的に名前が覚えられません。あまりにひどくて、覚える気がないんだと思っていました。一方で一度見た顔は忘れません。一度だけ会わせた私の友達が後日テレビに映りこんだとき、 すぐに「あの人!ユカリの友達!」と気付きました。でも、映像が変わって「誰だった?」と尋ねても名前が出てこないんです・・・。

我々の血が混ざったマロはというと、明らかに音に偏った情報の取り方をしています。
物の名前は1、2度言ってあげると覚えます。電車や飛行機のアナウンスもそらんじています。親の何気ない一言も、ドキッとするくらい聞いていて、さらに長く記憶しています。


生まれ持ったものがあるなあ、と言えばそれまでなのですが、この違いをもう少し掘り下げられないかと思って、こんな本を読んでみました。

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タイトルだけなら一生手に取ることのない本なのですが、Instagramで見かけたこの本の1ページが気になり、借りて読んでみました。それがこのページ。字が小さくてごめんなさい。

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『認知特性』といって、情報の取り方を類型化した概念で、主に視覚優位、言語優位、聴覚優位、に分かれます。(実際はさらにここから分岐します)マロは、この聴覚優位のチェック項目に全て当てはまります。ちなみに私は言語優位、イクメンが視覚優位で家族3人綺麗に分かれました。
この認知特性という考え方を知ってから、息子との接し方が変わりました
例えば、マロは絵本が大好きです。毎日何度も読んでとせがまれるので、早くひらがなを教えて自分で絵本を読めるようになってもらおう、と焦っていたのですが、やめました。息子は明らかに、読み聞かせの音を楽しんでいることがわかったからです。文字は本人の意欲が湧いた時に教えればいいや、と割り切りました。
逆に、音に特化した遊びをあれこれ試してみています。
例えば朝構ってあげられないとき、昔話の朗読を流してみました。すると、じーっと耳を澄ましてよく聞いているのです。聴覚優位だと音で楽しめるので、何もテレビや動画でなくともいいんだ!と気付きました

じゃあ極論、意味のわからない音でもいいのか?と実験したくなり、この絵本を買ってみました。落語の『寿限無』です。

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すると、狙い通り「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ・・・」と嬉しそうに呟くようになりました。


「育児において決めつけはよくない」とイクメンは言っていますが、認知特性は興味深い考え方です。少なくとも私は、息子とのコミュニケーションにおいてコツを掴んだような気がします。彼が気に入りそうな遊びやおもちゃも、より探しやすくなりました

さらに、イクメンの世界の捉え方も理解できるようになったのもポジティブな変化でした。(まあ夫婦とはいえ違う人間だよね)と雑に片付けていたのが、食い違いが出てきたときに、「私はこうやって認識してるんだけど、あなたはどうなの?」と、違いをより楽しめるようになったのです。

子育てのみならず、普段接している配偶者や友達、同僚の認知特性を意識すると、日々のコミュニケーションが一段と面白くなるかもしれません。特に人間観察や分析好きの人にはおすすめです。
大人用ですが、自分の認知特性はこちらのリンクからエクセルをダウンロードして診断できます。ご興味あればぜひ。

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