おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

1歳児と意思疎通するために大切にしたこと。

1歳半になったあたりから、急激に息子が人間くさくなりました。もちろんそれまでも人間であることには違いなかったのですが、言語で要求を伝えられるようになり、空気を読んだり感情をコントロールできるようになりました。

同時に親としてはとても楽になりました。何が欲しいのか容易にわかりますし、息子も親のお願いを聞いてくれることがあります。

我が家では、マロに早く言語を習得してもらって話がしたい、今何を考えているのか知りたいと思っていました。覚えて欲しい言葉を繰り返したり、テレビを見せないようにしたり、生まれて間もない頃から様々なアプローチをしてきました。

今になってはっきりとわかるのは、言葉のやりとりを育むうえで最も重要なのは、親子の信頼関係だということです。ありきたりで簡単なようですが、案外一筋縄ではいきません。生を受けて1年かそこらの人間と、自分たち親とでは全く前提条件が違います。そもそも、こっちは待ち望んだ末に地獄の痛みを乗り越えて息子を産み落としているわけですが、あっちは自分の意思とは無関係に突然ぬるま湯からこの世に放り出されているわけで、お互いへの期待値や愛着にはギャップがあるのは当たり前だと考えています。

そんなギャップを埋めるためには信頼関係を築くことが第一歩ですし、信頼関係は「約束の締結→約束の遵守」の繰り返しによってしか作られません。

我が家では、マロとの約束は絶対です。お菓子を欲しがる息子に「あとでね」と言ってしまったら、必ず後であげます。本人が忘れていても、約束を思い出させてお菓子をあげます。その場しのぎで「あとでね」と言っているわけではない、親の言葉は信頼できると確信できれば、1歳児でも癇癪を起こさず待つことができます。

逆に息子にも約束を守らせます。「遊んだらごちそうさまだよ」と伝えても食事で遊ぶのをやめなければ、僅かしか食べていなくてもお皿を下げます。いくらごねても食事はそこでおしまいです。

働いていると、とにかく時間に追われて悪意なく子どもとの約束を破ってしまうことがよくあります。コツは、した約束を守ろうとするのではなく、そもそも確実に守れる約束しかしないことです。そうすると約束が乱立せず忘れることも少なくなります。

言葉が早くなるだけではなく、約束を大切にできる人になるにちがいないと信じ、せっせと1歳児相手に契約の締結・履行を繰り返す日々です。