おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

「イヤイヤ期」を「ちがうちがう期」にすりかえる

ワーママの先輩に会うと、一番大変だった時期を聞いてみています。7割くらいの先輩が「イヤイヤ期」だと回答します。

「突然地面でイヤだイヤだとばたつき始め、なだめすかしている間に終電を逃した」

「毎日同じ服を着たがる。気に入らない服では保育園に行きたがらない」

「麺が食べたいと暴れたわりに、麺を茹でて出すと麺には手をつけずパンを食べ始める」

などなど、イヤイヤ期のエピソードは壮絶です。親にイヤイヤを楽しむ余裕があればいいのですが、ギリギリで平日を回している我が家では無理です。

イヤイヤの原因は、自己主張とそれを表現する言語力とのギャップが原因なのではないか、という仮説をたて、我が家では様々なアプローチでマロの言語力の発達を促してきました。その甲斐あってか、今のところ男児にしては言葉は早い方のようです。1歳9ヶ月のいまは、大体の意思疎通は可能で、3語を操れます。息子が最近多用する3語は、「お母しゃん、ちょっとどいてー!」です・・・。

とはいえ、イヤイヤ黎明期の息子は、思うようにいかないことがあれば年相応に強く主張します。ところがその際、「イヤ」ではなく「ちがう」という表現をしてくれます。親としては、嫌だと言われると途方にくれますが、違うと言われると正解を探そうと思えます。そして息子の場合はですが、大体において正解があります。

麺が食べたいと主張するとき、本当に麺が食べたい場合もありますが、親に押し付けられたパンを食べたくないだけの場合もあります。自己主張の気配を感じたら、麺とパンと米を並べて、選択させるのが有効です。子どもは意外に自分の選択に責任をとります。自分で決めた、というプロセスは自信にもつながります。

OK or NOではなく、「選択肢の提示→選択」を繰り返すことで、イヤイヤ期を「ちがうちがう期」にすり替えることが、建設的な親子関係に繋がるかもしれないなと最近思っています。

親が受け入れられない選択肢を選ぶこともあります。そんな時、なぜその選択肢でない方が良いのか、噛み砕いて伝えることにしています。そうすると、親も自己を振り返ることができます。麺を茹でるのが面倒なのか、昼食も麺だったから違うものにしたいのか、はたまた麺だと食べこぼしがひどいから嫌なのか。案外独善的に子どもの主張に対応している自分に気付けます。

最近のマロは、お菓子を食べたいと訴えて却下されると、「ぶどう」「りんご」「バナナ」「なっとう」と次々に妥協案となる選択肢を提示してきます。こちらの戦略に気が付いているようです。