おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

【絵本レビュー】『くまさん くまさん なにみてるの?』(エリック・カール)

この間まで、私の育児における唯一の悩みは、息子がパパっ子過ぎることでした。パパも好きとか、ママよりパパが好きとかではなく、もはやパパだけが好きなように見えるほどの重度のパパっ子でした。

機嫌が悪いときは顕著で、私が抱くと「パッパー!」と猛烈に泣き、旦那にパスした途端に泣き止むのが常でした。機嫌が良い時に隙を見てハグしても、硬直した表情で目を逸らし、身をよじって逃げて行くのでした。彼氏に振られる前のような、自分だけが空回りしているような微妙な空気を息子との関係に感じていました

一方的な愛情表現に虚しさを感じ、息子と適切な距離を置こうかと思い始めていた矢先、エリック・カール氏の一冊に救われました。

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 茶色い熊、赤い鳥、金色の金魚、とカラフルな動物が順々に登場します。文字は少なく、エリック・カール氏の絵を愉しむ絵本です。

動物が続いたあと、最後の方にお母さんが出てくるのですが、マロがそのページと私を交互に指さして「おなじ、おなじ、おかあしゃん」と言ってくれたのです!嬉しくて何度も言わせたことは言うまでもありません。しかもこのお母さんが良い感じに美人なんです。もちろん似ても似つかないのですが、嬉しさ2割増しです。

途中の動物のくだりを飛ばし、お母さんのページだけ開いて「おかあしゃん。 おなじ。」「そうだよ!お母さんだよー!」を繰り返しています。最早どちらが読み聞かせているのかわかりません。息子との距離を取り持ってくれたエリック・カール氏には感謝しています。

ところで我が家は「お父さん / お母さん」派で、ずっとそう教えているのですが、現状マロは「パパ / おかあしゃん」になってます。どんな呼び方であれ、呼んでくれるようになると存在を認められたと感じて嬉しいものです。