壊れたおもちゃどうしていますか?おもちゃ病院に行ってみました。
マロの大のお気に入りだった、sikuのカーキャリアが壊れました。金属製のトレーラー部分がポキッと折れてしまったのです。息子が気に入ってるので捨てられないし、かと言っておいそれと買い換えられる値段でもない・・・。自分達で接着剤を買ってつけることも考えましたが、金属なので遊んでいるうちにまた折れそう。
そこで検索して見つけたのが、「おもちゃ病院」。その名の通り、壊れたおもちゃを直してくれる病院です。日本各地にあるようで、所属するおもちゃドクターは日本おもちゃ病院協会に登録されています。まんま医師会!
もちろん直せないおもちゃもあるようですが、ものは試しに持って行ってみました。
家の近くにも小さなおもちゃ病院はあったのですが、金属の接合となると相応の設備が必要かなと思い、大病院まで行ってきました。
四谷の東京おもちゃ美術館の中にあります。
ここのおもちゃ病院は美術館の中にあるので、美術館の入館料を払う必要があります。おもちゃ病院自体はなんと無料です。実費で材料費だけ請求されることもあるようですが、今回は無料でした。
チケットを買って階段を上がると、受付があります。ここで壊れたおもちゃを見せて、症状を説明します。
受「どうされましたか?」
私「金属のミニカーなんですが、柔らかい素材でできているみたいで、折れちゃったんです。ここが。」
受「あー、なるほど。このおもちゃすごいなー。ドイツのおもちゃですか?初めて見たなあ」
私「そうなんです。ウッフフ(嬉)。・・・金属なので、はんだ付けになりますか?また折れても構わないので、とにかくまた後ろの可動部とカチッとはまるようにしてほしいんですけど。」
受「うーん、これは誰にしようかな、あ、〇〇さーん!」
受付のうしろが作業エリアになっていて、ざっと20名くらいのおもちゃドクターが作業しています。その中から専門医が連れてこられました。
医「これは接着したとしても、またすぐ折れそうですね。小さな穴を開けてもいいですか?それでワイヤーで縛る形で固定した方がいいと思います。」
私「(いまいちイメージがわかないが、専門医が言うなら)それでお願いします!」
問診票を書いて、おもちゃをあずけます。
カーキャリアの手術中、我々ははおもちゃ美術館を堪能。マロが赤ちゃんのころにも訪れたのですが、ここ最高です。赤ちゃんが遊べるエリアもありますし、大人でも目移りするおもちゃが山のようにあって、遊び放題。おもちゃの天国です。
ひとしきり遊んでお昼を食べてもどってくると、治療が終わっていました。こんな感じ。全くぐらぐらしません。
ワイヤーで固定した上を、怪我をしないように樹脂でコーティングしてくれています。
裏返すと、ワイヤーで締めた上は金属板で補強されています。
医「この板は弾性の高い素材で作られているので、多少曲げても戻るようになっています。修復部分に力を入れてもまた戻るようにしました」
これにはびっくりしました。元はと言えば、後ろの可動部と嚙みあわせるときに力を入れ続けた結果、金属疲労して折れてしまったんです。それをただ繋げるだけではなくて、同じように使っても壊れにくいように作り変えてくれたんです。名医!
最後に院長のチェックを受け、受け取り票を書いて終了。マロは帰宅後早速遊んでいました。術後のカーキャリア。遠目には手術痕も全く分かりません。
新品を簡単に買える時代ですが、直して使うことを息子に見せられて大満足です。壊れたおもちゃが家に眠っていれば、是非連れていてみてください。