おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

息子を積み木教に入信させたい① ~積み木遊びのポイント~

突然ですが問題です。
どの家にでもあって、子どもなら誰でも触ったことがあって、それなのに活用されていないおもちゃって何でしょう。

積み木です。(断言)

「うちの子すっごく積み木が好きなの!」という家庭ってどのくらいあるんでしょう。体感としては1割もいない気がします。
積み木は、シンプルだからこそ子どもに興味を持ってもらうのが難しいおもちゃです。


我が家にももちろん積み木はずっとありました。でもほとんど遊ばれておらずオブジェと化していることに、ある日気が付いたのです。

冷静に積み木を見てみると当たり前なのですが、ただの木片なんです。隣に光って音が鳴る電気おもちゃがあったとしたら、まあまず積み木に手を伸ばすことはないと思います。積み木で遊ばせるためには、まず①刺激強めのおもちゃを排除した環境作りが重要です。

さらに、②良質な積み木が沢山必要です。一般的には、年齢×100個と言われています。
少ない積み木で遊べる子どももいますが、その子は生来積み木好きな子です。年齢×100とは言わず、その倍でも買ってあげてください。

そして最も重要なのが、③親が根気よく遊び方を教えてあげることです。
それこそ0-1歳だと、目の前で積んでも秒速で壊してきます。全然積みません。そこで諦めずに、ひたすら積みます。壊されても壊されても積み続けます。その先に、子どもが自主的に創造するようになる、本来の積み木遊びがあります。それは1年後かもしれないし2年後かもしれません。


積み木のことをあれこれ調べた結果、私はすっかり積み木教信者になってしまいました。子持ちの人に会うと、聞かれなくても積み木の奥深さを語り始めます。
何とか息子も積み木教に入信させようと、積み木でよく遊ぶ子をベンチマークして上記の①〜③のポイントを編み出しました。

「もっと積み木で遊んでほしいのに、子どもが興味を持たない」というケースは結構多いのではないでしょうか。

私の営業努力の甲斐あってか、積み木に見向きもしなかった息子が最近少しずつ積み木遊びを始めるようになりました。
これから何回かに分けて、つれない息子を振り向かせた積み木遊びへの誘い方について、しつこく書いていきたいと思います。

【おもちゃレビュー】お友達と遊ぶとき専用のおもちゃは絶対にあった方がいい(アクアプレイ)

早いもので夏ももう終わりですが、書き忘れていたので夏の話をさせてください。まだ残暑厳しいので大丈夫でしょうか。
夏の子育てと言えば水遊び、水遊びと言えばアクアプレイです。

アクアプレイはボーネルンドが取り扱っている、家庭用水遊びおもちゃです。この時期は毎年売り出しているので、店頭で見かけた方も多いのではないでしょうか。こんなやつです。画像お借りしました。

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コンパクトとは言え、狭小賃貸マンションの我が家で使えるのは、何種類かあるアクアプレイのうちのこのロックボックスだけ。
これでも、お風呂場で広げると足の踏み場も無くなります。引っ越したい。

キッズプールと比べると汎用性は低そうだし、マロが熱中してくれる自信もなかったので迷いました。迷って結局買っちゃいました。
遊んでくれるかな、というのは杞憂でした。これはすごいおもちゃです。一家に一アクアプレイです。


値段
10,000円

良かった点
・少量の水で足りる。一度溜めれば補充も不要。
・水深が浅く、多少親が目を離せる安心感がある。
・ひとりで集中して遊んでくれる。ゆうに1時間は黙々とやっている!

いまいちだった点
・組み立てる際、パッキンのはめ込みにパワーとコツがいる。
・片付ける前に乾かすのが面倒。

息子の反応
アクアプレイは運河の動きを再現したおもちゃ。パドルを回して水流をつくったり、ポンプで水を汲み上げて高低差を生み出したりできます。そのギミックが、アクアプレイをただのミニプール以上のものにしています。

このアクアプレイはお友達が来た時だけに出すことにしているのですが、熱中しなかった子は今までいません。男女年齢問わず一緒に遊べるおもちゃって、それだけで傑作です。子どもにはアクアプレイで遊んでもらって、その間にじっくり親トークができるんです。もう家宝です。

附属の船や人形だけでも楽しめますが、こんな小物があると、一段と盛り上がります

 

まずは魚のフィギュア。

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楽天で100匹2,000円で売っていましたが、さすがに無理なのでメルカリで少量譲っていただきました。
これがまた水中では縦に浮いて、本物さながらの動きをします。破れないポイもあると、夢の金魚すくい放題ができます

 
そして園芸用のジェルボール

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乾いた状態(左)だととても小さいのですが、水に入れて一晩置くと引くほど膨らみます(右)。なので分量に注意。
なんとも言えないプニプニつるつるの触り心地で、大人にも子どもにも大人気です。
このジェルボールをアクアプレイに投入すると、競い合って拾ったり、水流でくるくる流したり、子どものボルテージは一気に上がります。おたまを渡してボールすくいにするのも楽しい。
ジェルボールは力を入れるとぐしゃっと割れてしまいますが、激安なので気になりません。破片で散らかるけど。あとはいかにも美味しそうなので誤飲に注意。

 

とにかくこれを出しておけば間違いない!というアクアプレイですが、我が家ではお友達が来たときだけ出します。マロがひとりで遊ぶことはありません。

アクアプレイでなくとも、お友達と遊ぶとき専用のおもちゃを設けておくのはおすすめです。人が家に来ると、子どもは自分のテリトリーに他人が入ってきた、という感覚になりがちです。自分のものであるおもちゃに触られると、普段は感じていない占有欲が生まれ、モノの取り合いのトラブルになってしまう子も多いのではないでしょうか。

自分だけのものではないみんなのおもちゃを家庭の中で設定することで、お友達と気持ちよく遊ぶことができます。

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【おもちゃレビュー】遊びに大活躍!二面鏡をDIY(わくわくミラーもどき)

今回は自慢の手作りおもちゃを紹介させてください。
童具館の『ビッグわくわくミラー』という、子ども用の二面鏡が欲しいなと思っていたのですが、お高いので自作しました。百均で鏡が買えるこのご時世に、鏡に1万円は払えません。しかも子どもの遊び用。10年保証でもついていたら別ですが。
さて、本家わくわくミラーがこちら。


そして自作の二面鏡がこちら。溢れる工作感。

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鏡屋さんで買った端材(5枚で2,800円)を、賞状ホルダー(1,000円)に貼り付けただけの代物です。賞状ホルダーはしっかりしたものがいいと思います。奮発しました。これからの人生、これほど立派な賞状ホルダーを買うことはまずないでしょう。
子どもが小さい場合、鏡の角はヤスリをかけた方がいいかも。

こちらどう遊ぶかというと、大人が考えるよりも子どもに渡してみた方が早いです。
マロはこうやって、ミニカーの幻を増産するのが一番好き。

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ミニカーを鏡の間に押し込んで覗き込みます。鏡の角度によって、4個が6個になり、8個になり・・・。その様子を観察しては、「見て!パトカーが一杯!」と大興奮。覗き込む自分の顔が増えるのも面白いようです。
広げた鏡の上におもちゃを置くのもなかなか楽しい。普段と違う姿が見られます。

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童具館のわくわくミラーは、一般的に、積み木やパターンボードなどの構成遊びのお供として真価を発揮するようです。積み木でじっくり遊べるタイプの視覚優位な子には、二面鏡は絶対あった方が良いです
一方、マロは圧倒的な聴覚優位なこともあってか、構成遊び自体ほとんどしません。それでも、それなりにこのわくわくミラーもどきで遊んでくれます。

見慣れたはずのおもちゃが違って見える二面鏡、安く作って置いておくには損のない一品です。

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子どもにタブレットを使わせたくない・・・。代わりにおすすめの音絵本。

以前テレビと育児について書きましたが、あともうひとつ、育児において付き合い方が悩ましいのはタブレットです。私はタブレットの方が厄介だと思っています。テレビよりも圧倒的に中毒性が高い上に、目が悪くなります。息子には、少なくとも3歳までは極力触らせないことにしています。それ以降は彼の成長を見ながら考えようかなと思っています。

タブレットに代わる、とまではいきませんが、オススメしたいのが音絵本です。
タブレットほどの広がりはありませんが、中毒性や副作用の心配がありません。タブレット抗生物質だとしたら漢方みたいなものが音絵本です。安心して子どもに渡せて、しかもそれなりに集中して遊んでくれます。

我が家で活躍している音絵本はこちら。
以前にも書いた『だいすきえいごのおうたえほん』。0歳児からおすすめです。
マロはこの絵本のおかげで、いつのまにかそれなりの発音で英語の歌を歌うようになりました。

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そろそろひらがなを覚えて欲しいと思って買った『あいうえおABCタブレット』。クイズやしりとりゲームもついています。まだ文字には目覚めていないので、活用はこれから。

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大ヒット音絵本、アンパンマンの『ことばずかん』のノーパンマンバージョンを探していてたどりついた『おしゃべりことばのずかん』。
日本語と英語に切り替えができたり、ボリュームコントロールができたり、操作性が良いのも素晴らしい。

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欠品だったのを再販を待って買った『はじめてのえいかいわえほん』
簡単な挨拶や身の回りの物の名前だけでなく、英語歌も数多く収録されています。日本語が一切無いのもポイント高いです。

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最後は『音の出るとけいえほん』
時計や時間の概念に感づいてきた2歳過ぎ。毎日何度も「いまなんじ?」と聞いてくるので、音絵本に代わりにしゃべらせることに。まだ針は合わせられないので、親の補助が必要ですが、1分単位まで読み上げてくれるので、長く使えそうです。

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それにしても、タブレットというかYouTubeのパワーって脅威だなと思います。
外出先でほんの少しだけ、子どもがおもちゃで遊んでいる動画を見せてしまったことがあります(イクメンが)。
アンパンマンの人形と乗り物のおもちゃを使った、ごっこ遊び的なものをひたすら流す動画でした。マロは1か月以上たってもそれを忘れていなくて、「あのアンパンマンの、飛行機の動画見せて!」としつこくねだっていました。
よその子どもがただ遊んでいるだけの動画です。私からすれば内容も得るものもないコンテンツでした。でも、私がモヤモヤしたのは内容の無さだけが理由ではないんです。
自分で自由にごっこ遊びすればよくない?その方がずっと楽しくない?と純粋に疑問に思ったのでした。
大人が他人のゲーム実況動画を見るのと同じなのかもしれません。だとしても、私は息子には、人のゲームを見る側ではなく、自分でゲームをする側の人間になってほしいんです。
今のところ、幼児期のYouTubeは百害あって一利なし、というのが私の考えです。極端かもしれませんが。YouTubeのコンテンツを通じて興味関心が広がることもあると思いますが、それはもう少し息子が成長してからだと考えています。
でも楽なんですよね。特にワンオペの日とか、子どもにYouTube見せておいて、家事や自分の好きなことをやりたくなります。でも、その一時の気の緩みが、あとで自分の育児を苦めるとわかっています。
ここは踏ん張りどころだと考えて、タブレット無し育児に取り組んでいます。

 

 

外食に行くと驚かれる息子(外食トレーニングについて)

我が家は私もイクメンも美味しいものが大好き。ふたりとも舌に支配されながら生活しています。家で美味しく調理したものを食べるのも好きですが、基本的には外食が好き。週末は昼も夜も外食です。
子どもができても外食だけは諦められなかったので、マロには外食に連れて行ける振る舞いを身につけてもらうよう、あれこれ工夫しました。完全に親のエゴです。でも、行ける場所の選択肢が減らないことは、彼にとっても悪いことではないと思います。たぶん。
トレーニングの結果、外食に行くと必ずと言っていいほど驚かれるまでに仕上がりました。回らない鮨屋のカウンターでも座っていられます。暴れ騒ぐことなく2時間程度ならじっと食事することができ、「この子ならいつでも連れてきて」と言ってもらえます。
ここに至るまでの、外食トレーニングのポイントをまとめました。


①子どもの好きなものを選ばせて注文する。
ジュースでもフライドポテトでも、好物を頼みます。普段は我慢させているものだと、より喜んで食事に集中してくれます。
親が決めずに、子どもに選択肢を提示してメニューを選ばせるとより効果が高いです。「マロが選んだ美味しいぶどうジュースまだかなあ?いま準備してるかなあ?」と、待つ楽しみで間がもちます。大人はビールが遅いとイラつきますが、子どもはお店のオペレーションには比較的寛容です。


②お店の人とコミュニケーションを取らせる。
これはケースバイケースで、もちろん相応しくない場面もあります。
お店の人が子どもにフレンドリーな場合、子どもに直接コミュニケーションとらせます。「おかわり」や「おいしい」だけで充分です。お店の人とのやりとりが生まれると、退屈しにくいのもありますし、場の一員としての自覚が生まれます。おいしいものを持ってきてくれる人を困らせたくない、という情操も育てます。


③騒いでも良い店には連れていかない。
これ一番重要です。じっとできない子どもをファミレスで騒がせていませんか?絶対だめです。そのままだと小学生になっても騒ぎます。
「かちっとしたレストランではだめだけど、ファミレスなら騒いでもOK」というのは、線引きとしてファジー過ぎます。大人はファミレスであれフレンチレストランであれ、静かに座って食べます。子どもにも同じルールを適用すべきです。
落ち着いたお店で、周囲を観察させながら食事するトレーニングを繰り返すことで、子どもは確実に外食慣れします。

どうしても間が持たなくなったときは、シールブックがおすすめです。音も出ないし散らかりません。Amazonで「シールブック」「sticker book」で探すと沢山出てきます。常時2-3冊持ち歩いています。

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外食トレーニングをしておくと、外食時以外でもいいことが数多くあります。結婚式やコンサートにも気兼ねなく連れていけますし、化粧品カウンターに座らせてゆっくり買い物もできます。
子どもを理由に諦めることが減るのは、親にとってひとえに最高です!子どもにとっても、経験値を積めるという点でメリットは多いと思います。たぶん。

【おもちゃレビュー】究極の音おもちゃ「魔法のオーケストラ」(学研ステイフル)

私が買わないと決めている類のおもちゃがあります。プラスチック製で、かつ電動のものです。見た目がガチャガチャしていて落ち着かないし、大体が修復不可能な壊れ方をするからです。
とはいえ、例外もあります。そのうちのひとつがこれ「魔法のオーケストラ」です。思い切りプラスチックで、単三電池6本も使います。
このおもちゃ、我が家に来たお父さんお母さんからのウケの良さはダントツです。例外扱いでも買う価値があったと思える良いおもちゃです。

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本体の周りに並んでいるカラフルなコマは、それぞれ楽器になっています。中央の赤いボタンで選曲して、楽器の駒を真ん中のステージに置いていきます。たとえば『エリーゼのために』を選んでバイオリンや小太鼓を置いていくと、そのパートの音だけが鳴ります。好きな楽器を組み合わせてオリジナルな音色を作ってもいいし、ひとつずつ置いて楽器本来のサウンドを楽しんでもいいという、本格音楽おもちゃです。グッド・トイ選定商品になっています。

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値段
Amazonで6,000円くらい。定価は驚愕の16,200円!

良かった点
・あまり期待していなかったものの、悪くない音質。
・楽器のコマが型はめ遊びにも使える。
・曲数が多い。(15曲)
・楽器のバリエーション13個と多く、膨大な音色の組み合わせが可能。シターや琴といった民族楽器もある。
・スケルトンデザインが安っぽくない。

いまいちだった点
・電池の残量が減ってきたとき、各楽器のテンポが狂ってかなり気持ち悪い。

息子の反応

マロが1歳のころ、彼の聴覚が敏感なことに気が付きました。そこで良質そうな音おもちゃを探して購入したのがこちらです。
買ってすぐの頃は、自分ではボタンを押してデモ音楽を流すだけでした。それだけでも随分楽しそうでしたが、ステージにひとつずつコマを乗せて曲を作るのは、親がやって見せていました。最近になってようやく仕組みを理解したのか、適当にコマを乗せて選曲し、謎ダンスを踊ったりしています。微笑ましいです。

電池が減ると楽器のテンポがずれるのがいただけませんが、個体差かもしれません。電池を入れなおせばいいのですが、せっかく音にこだわったおもちゃなのに勿体ない気がします。

電池を使った音おもちゃは、とにかく騒々しいものが多くて何だかな、と思っていました。例えば、サウンド救急車は最悪でした。マロは大喜びでボタンを押しまくりますが、リビングに果てしなくサイレンが鳴り響き、平穏な生活が失われかけました
その点この「魔法のオーケストラ」は、自宅で気軽にオーケストラが楽しめるとても良い音おもちゃです。購入してちょうど一年たちますが、コンスタントに遊ばれています。

息子が3歳になったら何か楽器を始めさせるつもりなので、この13個の楽器から気に入った音色のものを選ばせてもいいなと思っています。

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わが子の認知特性を知ると、もっと子育てが楽しい。

突然ですが、どんな風に人を覚えてますか?私は名前の字面で覚えます。漢字必須。漢字を一度見れば、あのワタナベさんは渡邊さん、このワタナベさんは渡邉さんと区別がつきます。
かたや、イクメンは衝撃的に名前が覚えられません。あまりにひどくて、覚える気がないんだと思っていました。一方で一度見た顔は忘れません。一度だけ会わせた私の友達が後日テレビに映りこんだとき、 すぐに「あの人!ユカリの友達!」と気付きました。でも、映像が変わって「誰だった?」と尋ねても名前が出てこないんです・・・。

我々の血が混ざったマロはというと、明らかに音に偏った情報の取り方をしています。
物の名前は1、2度言ってあげると覚えます。電車や飛行機のアナウンスもそらんじています。親の何気ない一言も、ドキッとするくらい聞いていて、さらに長く記憶しています。


生まれ持ったものがあるなあ、と言えばそれまでなのですが、この違いをもう少し掘り下げられないかと思って、こんな本を読んでみました。

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タイトルだけなら一生手に取ることのない本なのですが、Instagramで見かけたこの本の1ページが気になり、借りて読んでみました。それがこのページ。字が小さくてごめんなさい。

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『認知特性』といって、情報の取り方を類型化した概念で、主に視覚優位、言語優位、聴覚優位、に分かれます。(実際はさらにここから分岐します)マロは、この聴覚優位のチェック項目に全て当てはまります。ちなみに私は言語優位、イクメンが視覚優位で家族3人綺麗に分かれました。
この認知特性という考え方を知ってから、息子との接し方が変わりました
例えば、マロは絵本が大好きです。毎日何度も読んでとせがまれるので、早くひらがなを教えて自分で絵本を読めるようになってもらおう、と焦っていたのですが、やめました。息子は明らかに、読み聞かせの音を楽しんでいることがわかったからです。文字は本人の意欲が湧いた時に教えればいいや、と割り切りました。
逆に、音に特化した遊びをあれこれ試してみています。
例えば朝構ってあげられないとき、昔話の朗読を流してみました。すると、じーっと耳を澄ましてよく聞いているのです。聴覚優位だと音で楽しめるので、何もテレビや動画でなくともいいんだ!と気付きました

じゃあ極論、意味のわからない音でもいいのか?と実験したくなり、この絵本を買ってみました。落語の『寿限無』です。

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すると、狙い通り「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ・・・」と嬉しそうに呟くようになりました。


「育児において決めつけはよくない」とイクメンは言っていますが、認知特性は興味深い考え方です。少なくとも私は、息子とのコミュニケーションにおいてコツを掴んだような気がします。彼が気に入りそうな遊びやおもちゃも、より探しやすくなりました

さらに、イクメンの世界の捉え方も理解できるようになったのもポジティブな変化でした。(まあ夫婦とはいえ違う人間だよね)と雑に片付けていたのが、食い違いが出てきたときに、「私はこうやって認識してるんだけど、あなたはどうなの?」と、違いをより楽しめるようになったのです。

子育てのみならず、普段接している配偶者や友達、同僚の認知特性を意識すると、日々のコミュニケーションが一段と面白くなるかもしれません。特に人間観察や分析好きの人にはおすすめです。
大人用ですが、自分の認知特性はこちらのリンクからエクセルをダウンロードして診断できます。ご興味あればぜひ。

micri.jp

壊れたおもちゃどうしていますか?おもちゃ病院に行ってみました。

マロの大のお気に入りだった、sikuのカーキャリアが壊れました。金属製のトレーラー部分がポキッと折れてしまったのです。息子が気に入ってるので捨てられないし、かと言っておいそれと買い換えられる値段でもない・・・。自分達で接着剤を買ってつけることも考えましたが、金属なので遊んでいるうちにまた折れそう。

そこで検索して見つけたのが、「おもちゃ病院」。その名の通り、壊れたおもちゃを直してくれる病院です。日本各地にあるようで、所属するおもちゃドクターは日本おもちゃ病院協会に登録されています。まんま医師会!
もちろん直せないおもちゃもあるようですが、ものは試しに持って行ってみました。
家の近くにも小さなおもちゃ病院はあったのですが、金属の接合となると相応の設備が必要かなと思い、大病院まで行ってきました。
四谷の東京おもちゃ美術館の中にあります。

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ここのおもちゃ病院は美術館の中にあるので、美術館の入館料を払う必要があります。おもちゃ病院自体はなんと無料です。実費で材料費だけ請求されることもあるようですが、今回は無料でした。

チケットを買って階段を上がると、受付があります。ここで壊れたおもちゃを見せて、症状を説明します。

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受「どうされましたか?」
私「金属のミニカーなんですが、柔らかい素材でできているみたいで、折れちゃったんです。ここが。」
受「あー、なるほど。このおもちゃすごいなー。ドイツのおもちゃですか?初めて見たなあ」
私「そうなんです。ウッフフ(嬉)。・・・金属なので、はんだ付けになりますか?また折れても構わないので、とにかくまた後ろの可動部とカチッとはまるようにしてほしいんですけど。」
受「うーん、これは誰にしようかな、あ、〇〇さーん!」

受付のうしろが作業エリアになっていて、ざっと20名くらいのおもちゃドクターが作業しています。その中から専門医が連れてこられました。

医「これは接着したとしても、またすぐ折れそうですね。小さな穴を開けてもいいですか?それでワイヤーで縛る形で固定した方がいいと思います。」
私「(いまいちイメージがわかないが、専門医が言うなら)それでお願いします!」

問診票を書いて、おもちゃをあずけます。
カーキャリアの手術中、我々ははおもちゃ美術館を堪能。マロが赤ちゃんのころにも訪れたのですが、ここ最高です。赤ちゃんが遊べるエリアもありますし、大人でも目移りするおもちゃが山のようにあって、遊び放題。おもちゃの天国です。

ひとしきり遊んでお昼を食べてもどってくると、治療が終わっていました。こんな感じ。全くぐらぐらしません。
ワイヤーで固定した上を、怪我をしないように樹脂でコーティングしてくれています。

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裏返すと、ワイヤーで締めた上は金属板で補強されています。

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医「この板は弾性の高い素材で作られているので、多少曲げても戻るようになっています。修復部分に力を入れてもまた戻るようにしました」

これにはびっくりしました。元はと言えば、後ろの可動部と嚙みあわせるときに力を入れ続けた結果、金属疲労して折れてしまったんです。それをただ繋げるだけではなくて、同じように使っても壊れにくいように作り変えてくれたんです。名医!

最後に院長のチェックを受け、受け取り票を書いて終了。マロは帰宅後早速遊んでいました。術後のカーキャリア。遠目には手術痕も全く分かりません。f:id:yucarix:20180514221824j:image
新品を簡単に買える時代ですが、直して使うことを息子に見せられて大満足です。壊れたおもちゃが家に眠っていれば、是非連れていてみてください。

 

toyhospital.org

【おもちゃレビュー】難航する2歳向けアナログゲーム探し(ラベンスバーガー社のりんごゲーム)

一通り欲しいおもちゃは買い尽くした感のあるこの頃、注目しているのがアナログゲームです。以前記事にしたスティッキーですが、飽きることなくまだまだ遊んでいます。それどころか、息子も上達してどんどん盛り上がってきました。子どもを成長させてくれて、家族の時間が充実する、本当に良いおもちゃです。
第2のスティッキーを探してキッズ向けのアナログゲームを見ているのですが、とにかくどれもこれも欲しくなって困ります。お金が足りません。幸い2歳からできるものは数も多くないのでまだ良いですが、これが5歳や小学生ともなると、選択肢が一気に増えるんですね・・・。怖いですね・・・。


対象年齢3歳からとなっている、ドイツはラベンスバーガー社の『りんごゲーム』を買いました。木に引っ掛けた10個のりんごを、ルーレットの指示通りに自分のバケツに収穫するゲームです。先に10個収穫した人が勝ち。2-4人プレイです。

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値段
3,000円

良かった点
コンポーネント(※)が良い。木やりんご、バケツは丈夫なプラスチック製でデザインも細やか。
アナログゲームにおける、コマやカード、ボードなどの部品の総称。
・箱の中でセッティングが完結するのでコンパクト。りんごも散らからない。

いまいちな点
・セッティングが面倒。
・りんごが木に引っかかってなかなか外れない。
・ルーレットの指示が直感的に分かりづらい。


結果的には、遊びにくさが際立ち、あまり活躍しないおもちゃとなりました。ルーレットを回しながら「カラスのときは・・・どうなるんだっけ?」「カゴが出てきたときは?何するの?」とまごついてしまうんです。親でもルールが定着しづらい。
(これでいいのか・・・?)と自信がないまま進めるうちに、ダラついて勝敗がどうでもよくなってくるんです。

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1-3歳児向けのゲームは、一目で何をすれば良いか分かるルールのものでないと厳しいです。それがよくわかりました。
あとはこのゲーム、セッティングがめちゃくちゃ面倒なんです。息子と2人プレイの場合、りんご20個、4人プレイにもなると40個のりんごを、ひとつずつ木に引っ掛けないと始められないんです。それがめんどくさ過ぎて、子どもがこのゲームを引っ張り出してきた時点でゲンナリします。磁石とかで一気にくっつける仕様にはできなかったのでしょうか。

一応マロはコンポーネントは気に入ったようで、りんごを山盛りにしてbruderのトラクターで運搬して遊んでくれています。本来の遊び方ではないものの、見向きもされないよりは良かったです。
息子の成長に思いを馳せながらのキッズゲーム探しは、難しくも楽しい。少しずつ買っているので、また書きたいと思います。(キッズゲームカテゴリーを作りました!)
第2のスティッキー探しはまだまだ続きます。スティッキーが本当に強すぎます。もし手始めにキッズゲームを買うのであれば、一家に一つスティッキー、おすすめです。

 

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2歳半の息子に見せている番組(テレビレス育児について)

進級の季節です。2歳児クラスになったマロは、何だかナーバス。保育園に行きたくない!とごねることこそありませんが、頻繁に猫の真似をします。「にゃーお」と鳴きながらしがみついてくる様子を見ると、素直に甘えられない性格のようです。自分にそっくりです。
さておき、前回に続きテレビの話。
テレビレス育児と言いながら、全くテレビを見せていないわけではありません。やむを得ないときには、こんなコンテンツを見せています。


ピタゴラスイッチミニ(5分だけじっとして欲しいとき)
自分が便意を催したとき、ベランダで洗濯物を干すとき、マロの爪を切らせて欲しいとき。ちょっとだけ時間を止めたいときに見せるのが、みんな大好きピタゴラスイッチのショートバージョンです。
どうしようもなくご機嫌ナナメで、クイックに気持ちを切り替えてもらいたいときにもつけます。「じゃあピタゴラスイッチ見てから出かけよっか」と提案すると一発です。まさに万能薬。週5日放映しているので、録画してストックしています。


ピタゴラスイッチ通常盤・GO!GO!チャギントン (少し長めにじっとして欲しいとき)
帰宅後夕食を作るときには、主にこの2つに頼ります。15分ほどのなので、集中力がとぎれず丁度良いです。
チャギントンはCMが挟まれる点と、いらないイントロとエンディング(つるのさんすいません)がある点がいまいちなので、リクエストがあったときにのみ見せています。キャラ無し育児に取り組んでいますが、チャギントンだけ例外にしています。トーマスではなくチャギントンにしているのには理由があるのですが、これはまた改めて書きます。ちなみに副音声の英語で見せています。


DVD(集中してテレビを見せたいとき)
放映されている教育番組は一通りデューデリしたのですが、幼児向けとして手放しに見せられそうなものはあまり見つからず。というか、ピタゴラスイッチが圧倒的すぎました。
なので、少しですがDVDも買って見せています。基本的には週末にしか見せません。お家遊びの一環として見せています。
マロのリクエスト1位は『はたらくくるまスペシャル100』
ひたすら働く車が紹介されるだけのDVDです。
1トラック10分程度で、消防の車、飛行場の車などカテゴリー別になっています。働く車は動いてナンボです。大好きな車の動きはこれでしか見せてもらえないので、いつもマロは食い入るように見ています。

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見せ始めると止まらない『Super Simple Songs』
以前も書いた英語の歌のDVD。癖になるメロディとアニメーションで、マロは繰り返し見たがります。見た分吸収して歌っているので、罪悪感なく見せられます。

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最近好きなのが『Peppa Pig』
イギリスの子ども向けショートアニメで、豚の4人家族を巡るドタバタコメディ。我が家にあるのは海外モノのDVDで、リージョンフリーのプレイヤーで見ています。
Super Simple Songsと並んで、幼児期の英語コンテンツとして超おすすめです。まず英語が簡易、効果音が控えめでセリフが聞き取りやすい、1話5分と短く、そしてストーリーが平穏でキュート。文句なしです!
イギリス英語なので、アメリカ英語派の私も一緒に見て発音勉強中。

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今のところ、計画通りに息子とテレビとは適度な距離感を保てているように感じています。意識しているのは、テレビを見せないことではなく、目的意識を持ってテレビを見せることです。そのコンテンツを見せることで子どもにどのような影響がありそうか、予想したうえで見せるものを選ぶようにしています。何となく子どもが好きそうなものを見せていると、やがては「見たい」「もうダメ」の応酬に帰します。

さらに、テレビに子守をさせないことも心がけています。見せるときは傍を離れず、なるべく一緒に見たり、あるいはせめて近くで見守るようにしています。「構えないからテレビを見せている」のではなく「楽しいものを一緒に見ている」と息子に感じてほしいからです。

番組選択を子ども自身に任せるのもおススメです。「何かテレビ見ようか」ではなく、電源を入れる前に「ピタゴラスイッチにする?それか豚さんかな?」と聞いて決めさせるようにしています。選んだものが終わったらおしまいで、次々に見せることはありません。
さらにDVDの場合は、メニュー画面からどのトラックを見たいかも指差しで選ばせます。リモコンを渡さずにチャンネル権を持たせるのです。そうすることで、「じゃあ次で最後の一個だよ。どれにする?」と声をかけ、スムーズにテレビタイムを終わらせることができるようになりました。

テレビがあると育児は楽で効率的になりますが、その反面中毒性もあり、付き合い方に悩んでいる親は少なくないと思います。我が家では、マロが自分で興味のある番組を選べるようになるまでは、親が管理しておこうかなと考えています。単に禁止するのではなく、テレビの見方をトレーニングしていると考えれば、リラックスしてテレビを付き合える気がします。