おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

わが子の認知特性を知ると、もっと子育てが楽しい。

突然ですが、どんな風に人を覚えてますか?私は名前の字面で覚えます。漢字必須。漢字を一度見れば、あのワタナベさんは渡邊さん、このワタナベさんは渡邉さんと区別がつきます。
かたや、イクメンは衝撃的に名前が覚えられません。あまりにひどくて、覚える気がないんだと思っていました。一方で一度見た顔は忘れません。一度だけ会わせた私の友達が後日テレビに映りこんだとき、 すぐに「あの人!ユカリの友達!」と気付きました。でも、映像が変わって「誰だった?」と尋ねても名前が出てこないんです・・・。

我々の血が混ざったマロはというと、明らかに音に偏った情報の取り方をしています。
物の名前は1、2度言ってあげると覚えます。電車や飛行機のアナウンスもそらんじています。親の何気ない一言も、ドキッとするくらい聞いていて、さらに長く記憶しています。


生まれ持ったものがあるなあ、と言えばそれまでなのですが、この違いをもう少し掘り下げられないかと思って、こんな本を読んでみました。

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タイトルだけなら一生手に取ることのない本なのですが、Instagramで見かけたこの本の1ページが気になり、借りて読んでみました。それがこのページ。字が小さくてごめんなさい。

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『認知特性』といって、情報の取り方を類型化した概念で、主に視覚優位、言語優位、聴覚優位、に分かれます。(実際はさらにここから分岐します)マロは、この聴覚優位のチェック項目に全て当てはまります。ちなみに私は言語優位、イクメンが視覚優位で家族3人綺麗に分かれました。
この認知特性という考え方を知ってから、息子との接し方が変わりました
例えば、マロは絵本が大好きです。毎日何度も読んでとせがまれるので、早くひらがなを教えて自分で絵本を読めるようになってもらおう、と焦っていたのですが、やめました。息子は明らかに、読み聞かせの音を楽しんでいることがわかったからです。文字は本人の意欲が湧いた時に教えればいいや、と割り切りました。
逆に、音に特化した遊びをあれこれ試してみています。
例えば朝構ってあげられないとき、昔話の朗読を流してみました。すると、じーっと耳を澄ましてよく聞いているのです。聴覚優位だと音で楽しめるので、何もテレビや動画でなくともいいんだ!と気付きました

じゃあ極論、意味のわからない音でもいいのか?と実験したくなり、この絵本を買ってみました。落語の『寿限無』です。

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すると、狙い通り「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ・・・」と嬉しそうに呟くようになりました。


「育児において決めつけはよくない」とイクメンは言っていますが、認知特性は興味深い考え方です。少なくとも私は、息子とのコミュニケーションにおいてコツを掴んだような気がします。彼が気に入りそうな遊びやおもちゃも、より探しやすくなりました

さらに、イクメンの世界の捉え方も理解できるようになったのもポジティブな変化でした。(まあ夫婦とはいえ違う人間だよね)と雑に片付けていたのが、食い違いが出てきたときに、「私はこうやって認識してるんだけど、あなたはどうなの?」と、違いをより楽しめるようになったのです。

子育てのみならず、普段接している配偶者や友達、同僚の認知特性を意識すると、日々のコミュニケーションが一段と面白くなるかもしれません。特に人間観察や分析好きの人にはおすすめです。
大人用ですが、自分の認知特性はこちらのリンクからエクセルをダウンロードして診断できます。ご興味あればぜひ。

micri.jp

壊れたおもちゃどうしていますか?おもちゃ病院に行ってみました。

マロの大のお気に入りだった、sikuのカーキャリアが壊れました。金属製のトレーラー部分がポキッと折れてしまったのです。息子が気に入ってるので捨てられないし、かと言っておいそれと買い換えられる値段でもない・・・。自分達で接着剤を買ってつけることも考えましたが、金属なので遊んでいるうちにまた折れそう。

そこで検索して見つけたのが、「おもちゃ病院」。その名の通り、壊れたおもちゃを直してくれる病院です。日本各地にあるようで、所属するおもちゃドクターは日本おもちゃ病院協会に登録されています。まんま医師会!
もちろん直せないおもちゃもあるようですが、ものは試しに持って行ってみました。
家の近くにも小さなおもちゃ病院はあったのですが、金属の接合となると相応の設備が必要かなと思い、大病院まで行ってきました。
四谷の東京おもちゃ美術館の中にあります。

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ここのおもちゃ病院は美術館の中にあるので、美術館の入館料を払う必要があります。おもちゃ病院自体はなんと無料です。実費で材料費だけ請求されることもあるようですが、今回は無料でした。

チケットを買って階段を上がると、受付があります。ここで壊れたおもちゃを見せて、症状を説明します。

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受「どうされましたか?」
私「金属のミニカーなんですが、柔らかい素材でできているみたいで、折れちゃったんです。ここが。」
受「あー、なるほど。このおもちゃすごいなー。ドイツのおもちゃですか?初めて見たなあ」
私「そうなんです。ウッフフ(嬉)。・・・金属なので、はんだ付けになりますか?また折れても構わないので、とにかくまた後ろの可動部とカチッとはまるようにしてほしいんですけど。」
受「うーん、これは誰にしようかな、あ、〇〇さーん!」

受付のうしろが作業エリアになっていて、ざっと20名くらいのおもちゃドクターが作業しています。その中から専門医が連れてこられました。

医「これは接着したとしても、またすぐ折れそうですね。小さな穴を開けてもいいですか?それでワイヤーで縛る形で固定した方がいいと思います。」
私「(いまいちイメージがわかないが、専門医が言うなら)それでお願いします!」

問診票を書いて、おもちゃをあずけます。
カーキャリアの手術中、我々ははおもちゃ美術館を堪能。マロが赤ちゃんのころにも訪れたのですが、ここ最高です。赤ちゃんが遊べるエリアもありますし、大人でも目移りするおもちゃが山のようにあって、遊び放題。おもちゃの天国です。

ひとしきり遊んでお昼を食べてもどってくると、治療が終わっていました。こんな感じ。全くぐらぐらしません。
ワイヤーで固定した上を、怪我をしないように樹脂でコーティングしてくれています。

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裏返すと、ワイヤーで締めた上は金属板で補強されています。

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医「この板は弾性の高い素材で作られているので、多少曲げても戻るようになっています。修復部分に力を入れてもまた戻るようにしました」

これにはびっくりしました。元はと言えば、後ろの可動部と嚙みあわせるときに力を入れ続けた結果、金属疲労して折れてしまったんです。それをただ繋げるだけではなくて、同じように使っても壊れにくいように作り変えてくれたんです。名医!

最後に院長のチェックを受け、受け取り票を書いて終了。マロは帰宅後早速遊んでいました。術後のカーキャリア。遠目には手術痕も全く分かりません。f:id:yucarix:20180514221824j:image
新品を簡単に買える時代ですが、直して使うことを息子に見せられて大満足です。壊れたおもちゃが家に眠っていれば、是非連れていてみてください。

 

toyhospital.org

【おもちゃレビュー】難航する2歳向けアナログゲーム探し(ラベンスバーガー社のりんごゲーム)

一通り欲しいおもちゃは買い尽くした感のあるこの頃、注目しているのがアナログゲームです。以前記事にしたスティッキーですが、飽きることなくまだまだ遊んでいます。それどころか、息子も上達してどんどん盛り上がってきました。子どもを成長させてくれて、家族の時間が充実する、本当に良いおもちゃです。
第2のスティッキーを探してキッズ向けのアナログゲームを見ているのですが、とにかくどれもこれも欲しくなって困ります。お金が足りません。幸い2歳からできるものは数も多くないのでまだ良いですが、これが5歳や小学生ともなると、選択肢が一気に増えるんですね・・・。怖いですね・・・。


対象年齢3歳からとなっている、ドイツはラベンスバーガー社の『りんごゲーム』を買いました。木に引っ掛けた10個のりんごを、ルーレットの指示通りに自分のバケツに収穫するゲームです。先に10個収穫した人が勝ち。2-4人プレイです。

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値段
3,000円

良かった点
コンポーネント(※)が良い。木やりんご、バケツは丈夫なプラスチック製でデザインも細やか。
アナログゲームにおける、コマやカード、ボードなどの部品の総称。
・箱の中でセッティングが完結するのでコンパクト。りんごも散らからない。

いまいちな点
・セッティングが面倒。
・りんごが木に引っかかってなかなか外れない。
・ルーレットの指示が直感的に分かりづらい。


結果的には、遊びにくさが際立ち、あまり活躍しないおもちゃとなりました。ルーレットを回しながら「カラスのときは・・・どうなるんだっけ?」「カゴが出てきたときは?何するの?」とまごついてしまうんです。親でもルールが定着しづらい。
(これでいいのか・・・?)と自信がないまま進めるうちに、ダラついて勝敗がどうでもよくなってくるんです。

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1-3歳児向けのゲームは、一目で何をすれば良いか分かるルールのものでないと厳しいです。それがよくわかりました。
あとはこのゲーム、セッティングがめちゃくちゃ面倒なんです。息子と2人プレイの場合、りんご20個、4人プレイにもなると40個のりんごを、ひとつずつ木に引っ掛けないと始められないんです。それがめんどくさ過ぎて、子どもがこのゲームを引っ張り出してきた時点でゲンナリします。磁石とかで一気にくっつける仕様にはできなかったのでしょうか。

一応マロはコンポーネントは気に入ったようで、りんごを山盛りにしてbruderのトラクターで運搬して遊んでくれています。本来の遊び方ではないものの、見向きもされないよりは良かったです。
息子の成長に思いを馳せながらのキッズゲーム探しは、難しくも楽しい。少しずつ買っているので、また書きたいと思います。(キッズゲームカテゴリーを作りました!)
第2のスティッキー探しはまだまだ続きます。スティッキーが本当に強すぎます。もし手始めにキッズゲームを買うのであれば、一家に一つスティッキー、おすすめです。

 

www.quartett.jp

2歳半の息子に見せている番組(テレビレス育児について)

進級の季節です。2歳児クラスになったマロは、何だかナーバス。保育園に行きたくない!とごねることこそありませんが、頻繁に猫の真似をします。「にゃーお」と鳴きながらしがみついてくる様子を見ると、素直に甘えられない性格のようです。自分にそっくりです。
さておき、前回に続きテレビの話。
テレビレス育児と言いながら、全くテレビを見せていないわけではありません。やむを得ないときには、こんなコンテンツを見せています。


ピタゴラスイッチミニ(5分だけじっとして欲しいとき)
自分が便意を催したとき、ベランダで洗濯物を干すとき、マロの爪を切らせて欲しいとき。ちょっとだけ時間を止めたいときに見せるのが、みんな大好きピタゴラスイッチのショートバージョンです。
どうしようもなくご機嫌ナナメで、クイックに気持ちを切り替えてもらいたいときにもつけます。「じゃあピタゴラスイッチ見てから出かけよっか」と提案すると一発です。まさに万能薬。週5日放映しているので、録画してストックしています。


ピタゴラスイッチ通常盤・GO!GO!チャギントン (少し長めにじっとして欲しいとき)
帰宅後夕食を作るときには、主にこの2つに頼ります。15分ほどのなので、集中力がとぎれず丁度良いです。
チャギントンはCMが挟まれる点と、いらないイントロとエンディング(つるのさんすいません)がある点がいまいちなので、リクエストがあったときにのみ見せています。キャラ無し育児に取り組んでいますが、チャギントンだけ例外にしています。トーマスではなくチャギントンにしているのには理由があるのですが、これはまた改めて書きます。ちなみに副音声の英語で見せています。


DVD(集中してテレビを見せたいとき)
放映されている教育番組は一通りデューデリしたのですが、幼児向けとして手放しに見せられそうなものはあまり見つからず。というか、ピタゴラスイッチが圧倒的すぎました。
なので、少しですがDVDも買って見せています。基本的には週末にしか見せません。お家遊びの一環として見せています。
マロのリクエスト1位は『はたらくくるまスペシャル100』
ひたすら働く車が紹介されるだけのDVDです。
1トラック10分程度で、消防の車、飛行場の車などカテゴリー別になっています。働く車は動いてナンボです。大好きな車の動きはこれでしか見せてもらえないので、いつもマロは食い入るように見ています。

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見せ始めると止まらない『Super Simple Songs』
以前も書いた英語の歌のDVD。癖になるメロディとアニメーションで、マロは繰り返し見たがります。見た分吸収して歌っているので、罪悪感なく見せられます。

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最近好きなのが『Peppa Pig』
イギリスの子ども向けショートアニメで、豚の4人家族を巡るドタバタコメディ。我が家にあるのは海外モノのDVDで、リージョンフリーのプレイヤーで見ています。
Super Simple Songsと並んで、幼児期の英語コンテンツとして超おすすめです。まず英語が簡易、効果音が控えめでセリフが聞き取りやすい、1話5分と短く、そしてストーリーが平穏でキュート。文句なしです!
イギリス英語なので、アメリカ英語派の私も一緒に見て発音勉強中。

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今のところ、計画通りに息子とテレビとは適度な距離感を保てているように感じています。意識しているのは、テレビを見せないことではなく、目的意識を持ってテレビを見せることです。そのコンテンツを見せることで子どもにどのような影響がありそうか、予想したうえで見せるものを選ぶようにしています。何となく子どもが好きそうなものを見せていると、やがては「見たい」「もうダメ」の応酬に帰します。

さらに、テレビに子守をさせないことも心がけています。見せるときは傍を離れず、なるべく一緒に見たり、あるいはせめて近くで見守るようにしています。「構えないからテレビを見せている」のではなく「楽しいものを一緒に見ている」と息子に感じてほしいからです。

番組選択を子ども自身に任せるのもおススメです。「何かテレビ見ようか」ではなく、電源を入れる前に「ピタゴラスイッチにする?それか豚さんかな?」と聞いて決めさせるようにしています。選んだものが終わったらおしまいで、次々に見せることはありません。
さらにDVDの場合は、メニュー画面からどのトラックを見たいかも指差しで選ばせます。リモコンを渡さずにチャンネル権を持たせるのです。そうすることで、「じゃあ次で最後の一個だよ。どれにする?」と声をかけ、スムーズにテレビタイムを終わらせることができるようになりました。

テレビがあると育児は楽で効率的になりますが、その反面中毒性もあり、付き合い方に悩んでいる親は少なくないと思います。我が家では、マロが自分で興味のある番組を選べるようになるまでは、親が管理しておこうかなと考えています。単に禁止するのではなく、テレビの見方をトレーニングしていると考えれば、リラックスしてテレビを付き合える気がします。

 

息子でテレビレス育児を実験中

息子が産まれてから、なるべくテレビや動画を見せないようにしてきました。お母さんといっしょもトーマスもアンパンマンも見せたことはありません。イクメンと相談して決めたコンテンツだけを、どうしても必要な時にだけ見せています。

私自身は、のべつまくなしにテレビがついている家庭で育ちました。もしテレビがなくて、テレビに割く時間を他のことにあてられたなら、自分はどれだけ立派になっていたのだろうと常々思っていました。
テレビを最低限にして育てたとしたら、子どもにどんな影響があるのかを単純に検証したい気持ちもありました。そして目の前にはテレビを見たことがないわが子・・・。実験しない手はない!と思ったのです。

まだ息子は2歳半です。実験はまだ途中で、テレビレスの効果かそうでないかを峻別するのは困難ですが、私がテレビレス育児をしていて良かったと思うのはこんなときです。

落ち着いた生活が送れている。
騒々しいテレビの音声が聞こえない生活は本当に最高です。アンパンマンマーチや、大げさな効果音、建設的ではない情報の洪水から自由に過ごせています。

言葉が早かった。
以前も書きましたが、テレビからの一方的な言葉のシャワーは、却って発語を遅くするという仮説を立てています。それが実証できたかは不明ですが、実際に息子の言語力には眼を見張るものがあります。息子は2歳半ですが、ほぼ対等に彼と充実した会話ができていて、毎日が刺激的です。イヤイヤに悩まされることもありません。

テレビが万能薬として機能する。
息子にとって、テレビは超特別な娯楽です。そうそう見せてもらえません。なので、ここぞ!というときテレビを見せると、何もかも解決するのです。
歯を磨きたがらないとき、着替えを嫌がるとき、公園から帰るのを嫌がるとき。極力会話で解決したいのですが、そんな時間もなく本当に困ったときに「じゃあ特別にテレビ見ながら〇〇しようか」「帰ってテレビ見よう」と提案すると、100%指示に従ってくれます。テレビが当たり前ではないからこそ、テレビが万能薬のように効果的であり続けているようです。

さらに副作用として、息子がテレビを超集中して見るようになったのも、テレビレスの効果だと思います。ほとんど見せてもらえないからこそ、見るときの集中力が尋常ではありません。声をかけるのをためらうほど、食い入るように見ます。そして、少し見ただけで内容をびっくりするほどよく覚えています。

テレビレスによってテレビへの集中力が増すのは想定外でしたが、それはそれで悪くないなと思っています。私はテレビが嫌なのではなく、何となくテレビを無目的に見る生活が嫌だっただけなのだと逆説的に気が付きました。

次は、息子に見せている番組について書きたいと思います。

 

大きなホワイトボードのある生活(クーゲルバーン)

昨日に続いて、ホワイトボード遊びで活躍するマグネット小物の話です。
instagramでフォローさせていただいている方が、木のレールにマグネットをつけたものを自作し、ホワイトボードに貼って玉の道を作っていました。DIYは私にはハードルが高いので、何かで代用できないかと頭をひねってたどり着いたのがこちら。ホワイトボード用のマグネットトレー。1つ250円でした。

item.rakuten.co.jp

本来はペンやイレーザーを置くためのものですが、こうやっていくつか組み合わせると、立派なクーゲルバーン(玉転がし)に!

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溝が浅いので、勢いが強すぎると玉がポロっと飛び出してしまいますが、それも工夫のしどころ。角度を微調整しながら試行錯誤します。写真のコースは、面倒だったのでマグネットタイルを壁にして強引に軌道修正しています・・・。
転がす玉によっても、スピードや勢いが変わります。プラスチックやビー玉、木製の玉など、複数用意しても面白く遊べます。

このクーゲルバーンの良いのは、簡単にコースが変更できるところです。トレーを剥がして付け直すだけなので、マロでもできます。
さらに、土台が不要なのも手軽です。くみくみスロープや積み木で作る玉の道だと、高低差をつけるために土台を組まなければなりません。ホワイトボードの場合、マグネットレールだけで傾きをつけてコースを作ることができます。その点で、より小さな子ども向けだと言えそうです。

こんな感じで、ホワイトボードとその周りの小物を揃えて、全部で1万円しないくらいでした。子どもが成長すればするほど使い道は広がるので、決して高い買い物ではないと思います。ホワイトボードは壁があれば設置できますし、小物も貼り付けておけばいいので、片付けの手間もありません。
マロがプレゼンテーションに使う日は遠そうですが、それまでにとことん遊び倒したいです。

大きなホワイトボードのある生活(マグネットシートで手作りタングラム)

前回に続いてホワイトボードの話です。壁面にホワイトボードを設置して良かったのは、思い切り描けること、そしてマグネット遊びができることです。むしろ今の息子はマグネット遊びの方を好んでやっています。

マグネット遊び用に最初に準備したのが、マグネットシート。1枚200円ちょっとでした。

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これをハサミで切って使います。『タングラム』で画像検索して、正方形をタングラムカットにしました。

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作ったパーツを組み合わせてシルエットパズルができます。キツネとか。

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船とか。

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ただの幾何学模様も作っていて無心になれます。(私が)

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手作りなので若干の歪みはでますが、それでも既製のタングラムとして売っているプラスチックや木製のものよりも使い勝手の点で優れています。
まず、マグネットだと位置がずれません。息子はイクメンに似て細かい性格なので、設置した場所からずれるとイライラしてしまいます。
そして、マグネットシートだとパーツが安価に大量生産できます。積み木もブロックもそうですが、子どもは使いたいパーツが足りないとなると、放り出して遊ばなくなります。パーツの豊富さは構成遊びにおいて欠かせない要素です

タングラムだけではなく、正方形に切って文字を書き入れ、ひらがなやアルファベットの勉強に使うこともできます。

ホワイトボードを設置するのであれば、マグネットシートも是非。

大きなホワイトボードのある生活 (おすすめの筆記具)

我が家のリビングには、大きなホワイトボードがあります。子どもにプレゼンテーションスキルを磨いてほしくて、妊娠中からホワイトボードの設置を計画していました。将来的には、欲しいものや行きたいところ、進みたい進路などをホワイトボードを使ってプレゼンさせたいと思っています。
息子が「サッカー選手になりたい」「音楽留学したい」「僕は絵で食べて行く」などと言い出した時・・・。親であれば一度は考えてしまうシチュエーションです。そんな時、親くらい説得できなければ何をやっても成功しないと私は思っています。さらに、どんな道に進むのであれ、自分のヴィジョンを大衆の前で語れるのは、そのまま生きる能力になります。プレゼンテーションスキルは、納得と共感を喚起する技術であり、人は納得したり共感したものにしかお金を出さないからです。

長々と書きましたが、何だかあったら楽しそうなので、ホワイトボードを買いました。

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壁に貼るシートタイプも検討してサンプルをあれこれ取り寄せたのですが、どれも一長一短で良いものがありませんでした。なので、オフィス用の掛けるボードタイプを楽天で購入。壁が痛まないよう、とにかく軽いものにしました。私が購入したのは、120㎝×90㎝で4.5㎏です。

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壁に跡が残りにくい画鋲で止めています。

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ホワイトボードに描く筆記用具も試行錯誤・・・。ホワイトボード専用のマーカーや水性マッキーは、発色は素晴らしいしイレーザーでサッと消せたのですが、服や壁につくとちょっとやそっとでは落ちませんでした。

「壁に描いたらだめだよ」と言うと、息子はもう2歳半。意味を理解しています。理解しているのに、あえて描くんです!目の前にホワイトボードがあるのに!あえて賃貸の壁に!それもこちらの反応を伺いながら!それが2歳半。仕方ないです・・・。
辿り着いたのがホワイトボード用でも何でもない、キットパスです。ホワイトボードにキットパスで描くとこんな感じ。クレヨンらしいタッチが創作意欲を掻き立てます。

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濡らしたマイクロファイバーの布巾で一部を消してみました。2往復くらいで綺麗に消えます。服や壁についても洗剤で落とせました。ただ、無垢材や磨りガラスなどにつくと、目地に入りこんで取れないので注意が必要です。

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マロは今のところお絵描き大好き!というわけではないので、何か特定のものを描いたりはしません。キットパスを手に取り、ぐるぐるとホワイトボード一杯に、時に壁にはみ出しながらエネルギーをぶつけるだけです。そのうち活用してくれるといいなと思っています。

次の記事で、ホワイトボードがもっと楽しくなる小物を紹介します。

昇進しました。

サラリーマンの階段を一歩上がりました。日本の会社でいうところの、部長相当になりました。この業界に入ったころは、このステージまで来るとは夢にも思っていませんでした。まず、10年以上もクビにならずにやってこれたなんて自分でも驚きです。
もともと興味がなかった業界に入ったこともあり、私は出来の悪い社会人でした。上司にもそう言われ続け、自分はダメな人間なんだと今でも思っています。
それでもここまでこれたのは、単純にタイミングだったと思います。
私が社会人になった十数年前、世の中は頑張る女性に好意的でした。チャンスは平等に与えられ、私も「差別もしないけど区別もしない」と言い切る上司のもとで、プライベートも睡眠も健康も犠牲にしてゴリゴリ働きました。それが評価される時勢でした。
それがここ数年で激変したことを肌で感じています。残業が問題視されて働き方改革が行われました。保育園問題がフォーカスされ、ワーキングマザーの声が大きくなりました。
私はたまたまその間に結婚と出産を経て職場復帰しました。私の会社にはフロント業務に従事するワーキングマザーが少なく、自分は会社にとってちょうど良いロールモデル候補だったようです。表現を選ばずに言うと、ワーキングマザーという下駄があっての昇進だった気がします。
一方で、独身者や子どものいない社員への皺寄せというか無関心さが目に付きます。個別に話を聞くと、フラストレーションを抱えたまま、それを言えずに激務を続けている人も少なくありません。その点で、昇進は嬉しいながらも複雑です。これからもなるべく彼らに負担をかけないように心がけようと思っています。私の仕事面での次の目標は『一緒に働きたいワーキングマザー』です。

【絵本レビュー】怖くない鬼の絵本『おにはうち!』

節分の前後に、鬼にまつわる絵本をいくつか読みました。なかでも、中川ひろたかさんと村上康成さんの『おにはうち!』がとても良かったです。

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「におくん」を自称する子鬼が、正体を隠して人間の子どもの仲間に入れてもらうところから話は始まります。みんなでやる草野球で、におくんが大活躍します。ところが、途中で園の先生に呼ばれて、豆まきが始まってしまいます。におくんは逃げ出してしまって、残りの子どもたちで先生と豆まきをします。
絵本の中で、におくんの正体が鬼だと明かされることはありません。におくんという名前や、ちらっとだけ見えるツノから推測することしかできません。この絵本はそういった控え目なところが良いです。
最後に園長さんが「おにはうち!」と言いながら子どもたちに「みんなと遊びたい鬼もいるかもしれない」と語りかけるのも、押し付けがましくありません。とにかく読後感があたたかい一冊です。
何もかも説明してある絵本は、子どもを子ども扱いして甘やかす絵本です。赤ちゃんのころはそれでも構いませんが、2歳になると文間を読ませるような絵本が情緒を育てます
マロはにおくんの正体が鬼であることを、言われずとも理解しています。「鬼が来るかもよ?」と脅かすと、ビビりながらも「におくんが来るんじゃない?」と呟いて恐怖を退けようとするのが健気です。

ちなみに、鬼の絵本では『あかたろうの123の345』もマロは気に入っていました。赤鬼がお母さんを探して電話をかけるお話です。数字や電話好きな子どもにおすすめ。

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育児の脅しとして使われることが多い鬼ですが、怖くない鬼の存在が多角的な視点を育ててくれたらなと思っています。