おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

昇進しました。

サラリーマンの階段を一歩上がりました。日本の会社でいうところの、部長相当になりました。この業界に入ったころは、このステージまで来るとは夢にも思っていませんでした。まず、10年以上もクビにならずにやってこれたなんて自分でも驚きです。
もともと興味がなかった業界に入ったこともあり、私は出来の悪い社会人でした。上司にもそう言われ続け、自分はダメな人間なんだと今でも思っています。
それでもここまでこれたのは、単純にタイミングだったと思います。
私が社会人になった十数年前、世の中は頑張る女性に好意的でした。チャンスは平等に与えられ、私も「差別もしないけど区別もしない」と言い切る上司のもとで、プライベートも睡眠も健康も犠牲にしてゴリゴリ働きました。それが評価される時勢でした。
それがここ数年で激変したことを肌で感じています。残業が問題視されて働き方改革が行われました。保育園問題がフォーカスされ、ワーキングマザーの声が大きくなりました。
私はたまたまその間に結婚と出産を経て職場復帰しました。私の会社にはフロント業務に従事するワーキングマザーが少なく、自分は会社にとってちょうど良いロールモデル候補だったようです。表現を選ばずに言うと、ワーキングマザーという下駄があっての昇進だった気がします。
一方で、独身者や子どものいない社員への皺寄せというか無関心さが目に付きます。個別に話を聞くと、フラストレーションを抱えたまま、それを言えずに激務を続けている人も少なくありません。その点で、昇進は嬉しいながらも複雑です。これからもなるべく彼らに負担をかけないように心がけようと思っています。私の仕事面での次の目標は『一緒に働きたいワーキングマザー』です。

【絵本レビュー】怖くない鬼の絵本『おにはうち!』

節分の前後に、鬼にまつわる絵本をいくつか読みました。なかでも、中川ひろたかさんと村上康成さんの『おにはうち!』がとても良かったです。

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「におくん」を自称する子鬼が、正体を隠して人間の子どもの仲間に入れてもらうところから話は始まります。みんなでやる草野球で、におくんが大活躍します。ところが、途中で園の先生に呼ばれて、豆まきが始まってしまいます。におくんは逃げ出してしまって、残りの子どもたちで先生と豆まきをします。
絵本の中で、におくんの正体が鬼だと明かされることはありません。におくんという名前や、ちらっとだけ見えるツノから推測することしかできません。この絵本はそういった控え目なところが良いです。
最後に園長さんが「おにはうち!」と言いながら子どもたちに「みんなと遊びたい鬼もいるかもしれない」と語りかけるのも、押し付けがましくありません。とにかく読後感があたたかい一冊です。
何もかも説明してある絵本は、子どもを子ども扱いして甘やかす絵本です。赤ちゃんのころはそれでも構いませんが、2歳になると文間を読ませるような絵本が情緒を育てます
マロはにおくんの正体が鬼であることを、言われずとも理解しています。「鬼が来るかもよ?」と脅かすと、ビビりながらも「におくんが来るんじゃない?」と呟いて恐怖を退けようとするのが健気です。

ちなみに、鬼の絵本では『あかたろうの123の345』もマロは気に入っていました。赤鬼がお母さんを探して電話をかけるお話です。数字や電話好きな子どもにおすすめ。

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育児の脅しとして使われることが多い鬼ですが、怖くない鬼の存在が多角的な視点を育ててくれたらなと思っています。

子どもの言葉を早くするコツ

息子は1歳の頃からまとまった文章を話し始め、2歳5カ月の今では、コミュニケーションにおいて困ることが全くと言っていいほどなくなりました。恥ずかしながら私も相手が2歳だということを忘れて口げんかしていることがあります・・・。
早く言葉を話して欲しいと思い、0歳のころからあれこれ試していましたが、今振り返るとコツのようなものがあった気がするので、忘れてしまう前にまとめました。取り組みやすい順にしています。

シャドーイングさせる。
教えたい言葉はとにかくリピートさせていました。長い単語だと一発ではうまくいかないので、親と同じ発音が再現できるまで繰り返します。これはシャドーイングという手法で、私自身英語学習で実践して効果を感じていました。
子どものおしゃべりは、実の親だと聞き取れても、その他の大人にはサッパリ何を言ってるのかわからないことがよくあります。シャドーイングを徹底すると、発音と滑舌が綺麗になり、誰にでも聞き取れる話し方に近づきます
シャドーイングを癖づけたことで、マロは分からない言葉や気に入ったフレーズを聴くと、ボソボソと自ら呟いてダウンロードするようになり、自発的に語彙を広げられるようになりました。

②助詞や副詞、時制の誤りをしつこく直す。
コミュニケーションを早期に確立させる上で、最も重点を置いたのがここ。はっきり言って、名詞のボキャブラリーをいくら増やしても、コミュニケーションにおいて即効性は期待できません。私たちが英語圏の人でもびっくりするような難しい英単語を知っていても、英語ができないのと同じです。
助詞や副詞、時制などの一見オマケに見えるパーツを使いこなせると、表現が一気に深まり、本当に言いたいことが伝わりやすくなります。
例えば、先日息子が遊んでいるのを中断させたときのこと。「まだ!まだやりたかったのにー」と息子が言いました。こう言ったときは、実は無理にやめさせても問題ありません。「やりたかった」と、彼の中でも過去の欲求として処理されており、やめさせられてもあっさり受け入れます。
一方で「まだやるの!」と言うときは、中断させるのは得策ではありません。無理矢理引き剥がすと、バーサク状態に突入する恐れすらあります。時制や助詞が使いこなせると、子どもの真意が分かりやすくなり親も便利です。

③テレビや動画を控える。
あくまで私個人の体感ですが、家事育児がワンオペになっていて、子どもにテレビを見せて家事の時間を作っている家庭ほど、子どもの言葉が遅い傾向にあるように感じます。
テレビや動画は、膨大な情報を刺激的な方法で提供しています。それは言葉のシャワーと捉えることもできますが、語りかけのない一方的な言葉を大量に浴びせると却って言葉が遅くなる、というのが私の仮説です。
我が家のテレビとの付き合い方についてはまた改めて書きますが、息子のテレビや動画の視聴は最低限にしてきました。その結果、大人からの語りかけに対する吸収力が保たれ続けているように感じます。

④集団生活をさせる
なんだかんだで、保育園に行っているのといないのとでは、大きな違いがあったと思います。親とだけ話せるレベルにはすぐにもっていけたと思いますが、新しい話題を提供したり、親の知らない語彙を披露しているのは、明らかに保育園のおかげです。話していてこちらも楽しいです。
集団生活が難しい場合、年長の子どもと遊ばせたりすることでも言語の刺激を受けられると思います。

あと小技ですが、マロが欲しいものを「牛乳!」「おかし!」と要求するのが、なんだか命令されてるようで気に入らなかったので、「〜ください」を教えました。「牛乳!」と「牛乳ください」では大違いです(親にとって・・・)。イラッとする機会がぐっと減るのでおススメです。
最近は息子のおねだりテクにも磨きがかかっており、「お母さん、チーズくださいませー!」なとど慇懃に頼んでくるので、ついついあげてしまいます。

【絵本レビュー】2歳で少しだけアナログ時計が読めるようになった(時計の絵本)

息子とお風呂に入るとき、あがるまえにくもんの表を指差して数を数えるようにしています。その成果か、数字とその読みが一致させられるようになってきました。同時に、数字がぐるりと並んだ時計の存在に興味がでてきたようで、「時計みせて」「いまなんじ?」と頻繁に聞いてくるようになりました。
今日は時計にまつわる絵本3冊の紹介です。
私もマロも大好きなのがこれ。『プータンいまなんじ?』です。

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時計を実際に動かしながら、おばあちゃんが来るのを待ちわびるプータンの1日を追います。子どもにとって身近な場面設定も良いですし、プータンの生活サイクルが、7時起きで8時半就寝なのも現実的で良いです。
時計は短針が長針と連動して動くようになっているのはいいのですが、反時計回りにも回せてしまうのがちょっと残念。時間とは不可逆なものです。

息子には全く受けなかったのがこちら。『とけいのえほん』

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ひたすらこんな感じで時計と数字が出てくるだけ。「いちじ、にじ、さんじ、」と読み上げながらページをめくると、マロは「ちゃんと読んでー!!」と激怒。 読んでるのに・・・。

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3冊目は『とけいのほん』。まだ1しか読んでいませんが、2もあります。擬人化した長針と短針が自ら、時計の読み方を詳しく教えてくれます。

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ストーリーは特になく、本当に説明に徹していて、読み聞かせる側は正直楽しくありません。当然ながら私には分かりきっていることを長々と書いてあるので、退屈です。
一方でマロはこの本が大好き。そして、確かにこの『とけいのほん』を読めば読むほど徐々に時計が読めるようになってきており、今では短針の示す時間は言えるようになりました。手ごたえを感じ、1も2も買ってしまいました。

時計に興味をもってくれたことで、息子は行動の切り替えができるようになりました。熱心に遊んでいても「ほら、時計みて、もう9時だよ、寝る時間だよ」と声をかけると、自分で時計を見て途中でやめることができます。

スマホ社会においては、デジタル時計さえ読めれば特に困ることはないのかもしれません。それでもアナログ時計がなくなることはないでしょう。過ぎた時間と残りの時間を直感的に把握できるからです。どんなにテクノロジーが進んでも、アナログ時計を読めなくてもよくなる日は、私は来ないと思っています。

【おもちゃレビュー】bruder(ブルーダー)社のトラクター

ついに買ってしまいました。ドイツはブルーダー社のミニチュアトラクター。ミニチュアと呼ぶのがはばかられるデカさ。なんてったって1/16サイズ。sikuの1/50カーキャリアと並べてみました。すごい迫力です。

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 本体はこんな感じ。付属のロングハンドルを装着すると、ハンドル操作も可能です。

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トレーラーは最も安価だったもの。それでもちゃんとハッチが開いて傾きます。

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ブルーダー社は建機や緊急車両も数多く作っており、どれも本格的。消防車は実際に放水できるし、コンクリートミキサー車は泥を入れて流し込むことができます。でも、我が家はマンションで、水や泥で自由に遊ばせてあげることはできません。悩みに悩んで、トラクターを買いました。種まき機や農薬散布機など、別売りのアタッチメントが豊富なので、飽きが来にくいかもという思惑もありました。

値段
ラクターとフロントローダー(荷物をすくう部分)のセットで4000円。トレーラーは別売りで2000円でした。

良かった点
・とにかくリアル!大きなゴムタイヤの動きが、おもちゃと呼ぶには憚られるほど生々しい。思わず息子と一緒に地面にごろんポーズを取ってしまう。
・アタッチメントが豊富。トレーラーに飽きたら収穫機を購入する予定。それも実際に付属のジャガイモを収穫できる本格仕様・・・!
・堅牢な作り。砂場でも思い切り使えて水洗いもできる。

いまいちだった点
フロントローダー部分の昇降が固め。しかもバキッと音がなるので、最初はびっくりする。
・とにかく大きい。リビングに置くと無視できない存在感。

息子の反応
建機・緊急車両派のマロ。農業機械はノーマークだったこともあり、開封時は極薄のリアクションでがっかりしました。ところが、やがて毎日必ず触るおもちゃになりました。大半の時間は、手で転がしながらゴロンと寝転んでうっとりとタイヤの動きを見つめています。時にはフロントローダーでレゴをすくったり、トレーラーにおもちゃを載せたり。使い方が多様で、息子の様子を見ていて、トラクターを選んで正解だったなと思っています。

親としてはぎょっとするほど大きいと思ったサイズも、息子にとっては魅力のようです。お友達や親戚が来ると、「見てー!トラクター!」と真っ先にこのブルーダーを自慢しています。乗り物好きの男の子が来ると取り合いになってしまうので、もう1台ブルーダーが欲しい。乗り物好きな子どもであれば、間違いなく惚れ込むおもちゃだと思います。

ブルーダーのどれを買うか迷ったときには、こちらのブログが非常に参考になります。とても詳しいので、検討の際は是非覗いて欲しいです。

 私が購入したのはこちら。

item.rakuten.co.jp

2歳からできるドリル

最近息子とドリルを始めました。やんちゃ盛りではあるものの、じっと座って机上の紙と向き合う時間も持ってほしいので、試しに取り入れてみました。くもんやこどもちゃれんじも気になりますが、もっと気ままにやりたいので単発のドリルから。
最初に買ったのが、学研と公文のシールドリルです。

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左の学研のシールドリルの方が、数の概念をテーマにしていて知育寄りです。

でもマロが好きなのは断然右。全ページ乗り物に絡めた課題ばかりの、公文の『おやこのファーストステップ シール貼ってみよう(のりもの)』です。
こちらはそのうちの1ページ。片側2車線のところを3車線にしてしまって、大事故寸前となっている息子作のアートワークです。

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そして私が良いなと思ったのがこれ。

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シール以外に、ページを折ったり切ったり、塗り絵や迷路のページもあります。一度きりのページもありますが、繰り返し使えるページもあり、バランスが良いです。そのため、どんな作業が好きかが把握できます。息子の場合、シールとはさみが大好き、言語表現が得意。逆に塗り絵や迷路は、ぐちゃぐちゃにしてしまうだけでまだまだ。ドリルのバリエーションを広げるには、鉛筆やくれよんなど、筆記用具に慣れる必要がありそうです。

この手のドリルは、遊びの延長なので、始めるとどんどん進めてあっという間に終わってしまいます。もったいないように感じますが、いずれ成長すると、歪んだシールを貼り直したり、ぐちゃぐちゃを塗り直したりするのかも、と期待してしばらく取っておくことにします。

 

イヤイヤ期考察:イヤイヤには2つのステージがある

息子を観察していて、イヤイヤには大きく分けて2つのステージがあることに気が付きました。

ステージ1: 子どもに要求があるが、それを親が叶えたくない、あるいは叶えられない時のイヤイヤ
ステージ2:とにかく何もかもがイヤイヤ

ステージ1に分類できる具体的なイヤイヤを挙げてみます。子どもはお菓子を食べたいが親があげたくないとき、子どもが着たい服と親が着せたい服が違うとき、子どもは自分でやりたいが、それをやらせていると遅刻しそうなとき。こういったケースがステージ1です。子を持つ親であれば誰しもが経験します。
ステージ2は、子どもの具体的な要求がはっきりせず、何もかもはねつけてしまうようなケースです。癇癪に近く、親としても手に負えないと感じるイヤイヤです。イヤイヤというか「ヤダァァァァ!!!ギャァァァァ・・・」と言った感じ。私はファイナルファンタジーでいうところのバーサク状態と呼んでいます。
親からすると、ステージ1になった時に(げっ、また始まった)と思い、ステージ2に突入すると(もうこうなったらだめだ、困った)となるのではないかと思います。ステージ1と2が地続きに見えます。
ところが実際は、ステージ1と2はなだらかに繋がっているわけではないと私は考えています。子ども自身にとっては明確に違います。
ステージ1のイヤイヤは、大人が言うところの「ビミョー」と置き換えられます。「昼パスタでいい?」「えー、それビミョー」のビミョーです。「じゃあカツ丼にしようか」「それともおやつにしちゃおうか」と現実的な代替案を出して、それが気に入れば消えるイヤイヤです。
一方のステージ2においては、子どもはおやつもおもちゃもどんな代替案も耳に入らず、大きなフラストレーションを感じているのに、最早何が嫌なのか自分でも分からずコントロールを失っています。まさにバーサク状態です。バーサク状態の時の子どもは、理解されない寂しさや行き場のない怒りにあふれ、圧倒的な辛さを感じています。この辛さが決定的にステージ1と違うところです。ビミョーなんていうものではありません。コントロールできない分、接している親以上に辛い思いを抱えています。

このようにステージ1と2は違うものですが、ステージ1での対応を誤ってしまうことがきっかけとなって結果的に2に進化する場合が多いです。

ステージ1の万能薬はもちろん子どもの要求をかなえてあげることですが、常にそれができるとも限りません。そんなときは子どもに理解を促したり、魅力的な代案を速やかに提示することで、イヤイヤをステージ1で止めることができます

子どもがステージ2に突入してしまった場合の攻略法は、まだ発見していません。
私の記憶にある限り、マロは過去2回バーサク状態になりました。1回はひどく泣きわめいた結果食べたものを戻し、もう1回は大事なおもちゃを投げて暴れました。見ていて痛々しいほどの怒りと悲しみに満ちていて、どんな言葉も届かず、別人になってしまったようでした。私にできたのは、ぎゅっと抱きしめてあげて、ただ収まるのを待つことだけ。未だにどうすればよかったのかさっぱりわかりません。

コントロールできないイヤイヤは、親にも子どもにもしんどいものです。起こってしまう前のステージ1での対策を充実させることしかしていませんが、今のところステージ2の出現は2回にとどまっているので、それなりには食い止められているようです。

【絵本レビュー】いつまでも読み聞かせたい『のっぽのスイブル155』(こもりまこと)

今回は私も息子も大好きな、こもりまことさんの絵本の紹介です。最近読んだ『のっぽのスイブル』がとっても良かったです。

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長い間使われずに眠っていた建機のスイブルが、ある日おじさんたちに連れ出されて整備されます。整備場では、他の建機とあまりに見た目が違うことで、スイブルは気まずい思いをします。整備されて連れて行かれた川で水に入った瞬間、自分が世界でも珍しい、水陸両用ブルドーザーであることを思い出す、というストーリーです。

絵本の最後に、この『のっぽのスイブル』が実話に基づいていることが明かされています。東日本大震災で崩壊した港や橋の復旧のため、数十年前に製造した水陸両用ブルドーザーのうちの一台を、コマツが特別に修理。ほぼ新品の状態にして、被災地の復興に役立てました。

この絵本を読むまで、そんなことがあったことすら私は知りませんでした。それを知って読むと、ところどころ、絵本の中に震災の気配が描かれていることが分かります。2歳の息子は、今は単純に大好きな働く車の絵本として楽しんでいます。2011年に起こった震災のことは当然知りません。この『のっぽのスイブル155』を通じて、いつか教えられたらと思っています。

こもりまことさんの絵本は、ストーリーのみならず絵も素晴らしいです。こちらは別の絵本の1ページですが、このモーターグレーダーの美しさ!色気すら感じます。働く車好きなら、ぜひ手に取ってみてほしい作家さんです。

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【絵本レビュー】絵本嫌いな子でもきっと好きな『ノラネコぐんだんシリーズ』

今回は、私があまり好みではない絵本のレビューです。ちなみに息子は大好きな絵本です。以前に紹介した『ピヨピヨシリーズ』を描いた工藤ノリコさんの『ノラネコぐんだんシリーズ』です。

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好奇心旺盛なノラネコぐんだん。やりたいことやほしいものを見つけると止まりません。いつも手を出して大失敗、ワンワンちゃんに怒られます。最後に、ノラネコぐんだんが埋め合わせでワンワンちゃんのお手伝いをするところまでがお決まりで、おそらくほとんどのシリーズがこのパターンだと思われます。

私がこの絵本で今ひとつだなと感じるのは、絵でもストーリーでもなく文章です。文章のほとんどが、ノラネコぐんだんやワンワンちゃんの会話文と「ドッカーン」「ドバーッ」などのオノマトペで構成されており、状況説明文が少ないのです。そのため、どこか読み上げづらくて漫画的な印象を受けます。もちろんそれが悪いとは思いませんが、マロには当面は教科書的な日本語を吸収して欲しいので、私が今彼に触れて欲しい本とは違います。
そんな親の心子知らず、息子はノラネコぐんだんシリーズが大好きです。一時期は毎日「これ、よんでー」と持ってきていました。
子どもにとってはクセになる展開のようで、絵本嫌いな子どもでも漫画感覚で楽しめそうです。

【おもちゃレビュー】カード遊びにかるたを活用(のりものしゃしんかるた)

息子にテレビ電話した時に、スマホ画面に現れた私の顔を見た瞬間に「ちがう、はしご消防車の動画」とチェンジをかけられました
マロはお母さんよりも働く車のことが好きです。
そんなに好きならと、働く車のカードでカード遊びをしてみることにしました。定番のくもんのカードが候補だったのですが、旅行先に持っていけるサイズが良かったので、思いつきでかるたを活用することにしました。

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我流ですが、カード遊びでは絵札の方だけ使います。このように絵札を並べ、親が言った車の絵札を順番に取ってもらいます。

f:id:yucarix:20180106180659j:imageカード遊びで素晴らしいのは、自然と出題者と回答者としての対話が生まれるところです。繰り返すことで確実に習熟し、達成感を得られるのも子どもにとって重要です。カード遊びをうまく使って、IQを上げることもできます。が、個人的にIQは人生においてあまり意味がなかったなと感じているので、今のところマロを訓練する予定はありません。
慣れてきたら、カードを1枚ずつ見せて名前を言わせたり、本来のかるたとして使うのもありです。

このかるたはなかなか充実していて、例えば観光バスと路線バス、地下鉄と電車が別々になっています。マロは1歳後半から自分で「カードやろー」と並べて、こういった紛らわしい車も見分けられるようになりました。

かるたをAmazonで探してみると、動物かるた、恐竜かるた、電車かるた等色々な種類が出てきます。かるたであれば確実に50近くの絵札が手に入りますし、フラッシュカードよりも安価です。子どもの興味に合わせて選ぶと、効率的にカード遊びを楽しめそうです。

ちなみに、このようにレーシングカー・スポーツカー・乗用車を並べて教えていたのですが、息子が駐車場で「スポーツカー!ふつうのくるま!スポーツカー!ふつうのくるま!」と指を指すようになってしまい、勘弁してくれと思ったのでした。

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私が買ったかるたがこちらです。

www.kinnohoshi.co.jp

最近こんなものも見つけました。81枚のリングカード。欲しい。

www.jigsaw.jp