おもちゃと5歳児と2歳児とイクメンとの生活

かわいい息子たちで実験育児

パズルで遊ばなかった息子が40ピースを仕上げられるようになった

パズルは空間認識能力を磨くうえで絶好のおもちゃ。安価で何度でも遊べますし、コスパの良い知育玩具です。何より、手軽に成功体験を積み上げられます。

私はパズルが好きで、息子にも将来的にパズルをやってほしいと思い、0歳からピックアップパズルを買っていました。しかしながら本人はほとんど興味なし。

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1歳半になって買ったのが、定番のくもんのパズル。2ピースから6ピースまでのパズルがセットになっていて、少しずつステップアップできるように考えられています。紙製ですが、ピースが合うとカチッと綺麗にはまって気持ち良いです。1セット1,500円と割高感はあれど、質の高さが伺えます。
マロが大好きな乗り物のパズルとあって、それなりに興味を持ちはするものの、うまくはまらないと「できなかった!できなかったー!」と叫んで投げ出してしまいました。
2歳過ぎてもあまり進歩は見られず、(もしかしてパズル苦手・・・?)という懸念が生まれました。

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思うところあって買ったのが、アポロ社のピクチュアパズル300円。9ピースありますが、これだと一度で完成させられました。くもんのパズルとの違いは、絵ではなく写真であること。そして、パズルに枠があることです。
リアル志向のマロは、デフォルメされた乗り物よりも写真の方が好みです。さらに、ピースだけの枠無しパズルよりも、枠有りパズルの方がゴールとしての完成図が見えるので、格段に取り組みやすいようでした。

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逆に、大好きな絵で枠有りのパズルであれば、難易度を上げてもできるのか実験したくなり、次に買ったのが増田屋のチャギントンパズルです。ガツンと40ピース。こちらも300円です。さすがに厳しいかなと思ったのですが、なんと1回手伝っただけで自分でさくさく仕上げられるようになりました。

このパズルは、それぞれのキャラクターが小さく描かれているのもポイントです。ピース数は多くても絵柄が細かいため、1ピースあたりの情報量が多く、手がかりを見つけやすくなっています。同じ40ピースでも大きな絵柄だと難易度が上がります。

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振り返ると、ピックアップパズルもくもんのパズルも、息子にはあまり意味をなしませんでした。段階を踏ませるより、枠付きのパズルをいきなり与えて、大好きな絵を完成させる喜びから入った方が、安上りで効率的だったのは間違いありません。

少ないピースのパズルからステップアップさせるのもひとつですが、パズル遊びに手こずっている子には、こんなアプローチもありかもしれません。

 

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イヤイヤ期は予防できるか(2歳3ヶ月途中経過)

2歳といえばイヤイヤ期。この噂に聞く魔の時期が恐ろしく、なんとか回避・予防することができないか、1年以上前から模索してきました。
今2歳3ヶ月の息子ですが、今のところまだイヤイヤ期は到来していないようです。というよりも、瀬戸際で食い止められているといった方が正しいかもしれません。

まだ前頭葉が成熟していない幼児は、自分の欲求を抑えることができないので、イヤイヤが発動するのは生理現象のようなものです。ところがそのイヤイヤが恒常化してイヤイヤ「期」になるのには、条件があります。それは、

①親との信頼関係が確立していないこと
②子どもの自我の発達に言語能力が追いついていないこと

この片方、あるいは両方のせいでイヤイヤは長期化します。逆に、親との信頼関係が強固で、さらにある程度の言語能力があれば、イヤイヤ期は訪れないというのが私の仮説です。

我が家では、とにかくマロと対等に言葉でコミニュケーションを取ることを心がけています。親は話せば分かってくれる相手である、と彼が信じていて、さらに彼自身に話す能力があれば、自ずとイヤイヤではなく会話で解決しようと思ってくれるはずだからです。

実際、マロは会話に貪欲です。自分で助詞や時制の誤りを言い直すこともあります。伝わっていないと気付くと「ちがう」と否定して別の表現をしてきたりもします。まだ語彙が狭いため上手に言えないときもありますが、感情的になる前に親がサポートして、言語化する習慣を身に着けられるようにしています。

欲求や主張が強くなってくるのは成長の証です。イヤイヤが顔を覗かせたとき、(また始まったか・・・)と思うとそれはイヤイヤ期への入り口ですが、子どもと一緒に問題を解決するチャンスと捉えると案外楽しみだったりします。マロはだいぶ話せるので、そんな幼児らしいイヤイヤも減って来てちょっと寂しい部分もあったりします。
息子の経過やイヤイヤ期の考察についてはまた書きたいと思います。

【おもちゃレビュー】ミニカー遊びがもっと楽しくなるカーキャリア(siku社の車両運搬車)

常々、ミニカーで遊ぶ息子の様子を見ていて、もっと遊び方を広げて、ミニカー遊びにのめり込ませることができるのではないか、と考えていました。
先日おもちゃ屋さんのプレイエリアで、マロがトレーラーにひたすらミニカーを積んでいるのを見て、そのヒントを掴んだ気がしました。そのトレーラーでも良かったのですが、せっかくなので専用のカーキャリアを探して与えてみることにしました。
あくまでミニカー遊びを盛り上げてくれる小道具にすぎないので、私は2,000円台くらいまでを予算に、手頃なカーキャリアのおもちゃを探していました。
ところが、イクメンに相談すると、以下のような注文をつけられました。

・車両部分と荷台が一体化しているものではなく、独立して動くものがいい。分離できるとなお良し。
・安いプラスチック感があるものは避けたい。
・荷台の車が滑り落ちないように、車止めが欲しい。
・タイヤはゴムがいい。

おもちゃの車ひとつ買うのに、このこだわり・・・。マロのリアル志向は、間違いなく父親譲りです。
私は正直、トミカの2,000円のカーキャリアでいいだろうと思っていたのですが、イクメンに秒速で却下されました。上記の条件をひとつも満たしていないからです。

そこからはひたすら検索です。この世で一般に売られているカーキャリアというカーキャリアは、全て見たのではないか、というくらい探しました。それでも理想のカーキャリアは見つからず、「もう我々の求めているカーキャリアはこの世に存在しない。妥協できないなら、いつか発売される日を待つしかない。」というところで一旦着地しました。
ところが、たまたま行ったおもちゃ屋で、ぴったりのカーキャリアを見つけてしまいました!以前も書いたドイツのsiku(ジク)社の車両運搬車です。

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さすがジク、とにかくカッコいいです。ジクのミニカーが2台ついてきますが、トミカもばっちり乗ります。
可動部分も必要十分。スロープでスムーズに車を積載できます。もちろん車止めもついているので、正しい位置に置けば滑り落ちてきません。

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こうやって上の荷台を下ろすと、大きな車両も載せられます。試しにはやぶさを載せてみました。後ろのストッパーも立てられるので、落とさずに安定して走行できます。

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正面から。安心と信頼のメルセデス・ベンツ。車両と荷台は簡単に分離できます。もちろんタイヤはゴム製です。ストレスを感じずに動かせる高品質。
ちなみに私がカーキャリアにはやぶさを載せる際、息子が「やめな、やめな、ちがうよそれ」と嫌がりました。どこまでもリアル志向で夢がない2歳児です。

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 写真だと伝わりにくいですが、荷台部分も含めて大部分が金属製で、高級感がすごいです。実際高級で6,480円もしました。トミカ20台分です。2,000円の予算を派手にオーバーしましたが、これ以上のカーキャリアはきっとなかったと思うので、後悔はしていません。

何より、思惑通りに、マロのミニカー遊びの時間がぐっと長くなりました。ミニカーをあれこれ積み替えたり、車を落とさないような安定した走行を工夫したり。
ミニカー好きな子どもは、カーキャリアおすすめです。きっとミニカー遊びがもっと楽しくなります。

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【絵本レビュー】可愛いニワトリ家族の物語、『ピヨピヨ』シリーズ

乗り物の絵本であれば、大体気に入ってくれる息子。なので、どうしても絵本を選ぶ時に、乗り物ジャンルに逃げてしまいがち・・・。
なのですが、乗り物ジャンル以外でマロが最近好きなのが、工藤ノリコさんのピヨピヨシリーズです。

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5人きょうだい?5つ子?のヒヨコと、お父さんお母さんのドタバタ劇なのですが、ヒヨコ達がとってもかわいいんです。
スーパーでお母さんの目を盗んでお菓子をカートに入れたり、サンタさんに「いつもいい子にしているので、来てください」とみんなでお祈りしたり。読んでいて思わずニヤっとしてしまう愛らしさです。
そんな5羽の両親がまた素敵です。子どもたちのやんちゃぶりに慌てたり怒ったりすることなく、大きく受け止めています。ピヨピヨたちをお風呂に入れながら今日の出来事を聞くお父さんと、美味しそうなご飯を作って待っているお母さん。こんな家族いいなー、と憧れます。現実の私は、平日一食も作っていないていたらくなんですが・・・。
色鉛筆と水彩絵の具で描かれた絵は、優しくて細やか。特に食べ物がどれも美味しそう。きっと工藤ノリコさんは食いしん坊に違いありません。
最近区の図書館を活用し始めたのですが、『ピヨピヨメリークリスマス』の方は借りてきました。季節ものですし、手元になくても良いかなと。『ピヨピヨスーパーマーケット』は買いました。商品のひとつひとつに値札が書かれていて、いずれ数の勉強で使えそうだと思ったからです。

買う絵本と借りる絵本を分けて図書館を活用することで、より一層絵本ライフが充実しそうで楽しみです

ニトリのNウォームがすごい。冬の睡眠が変わった。

今週のお題今年買ってよかったもの」ということで、真っ先に思い付いたのがニトリのNウォームです。

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ニトリのNウォームは、体から出る水分を熱に変える「吸湿発熱素材」を使った寝具のシリーズです。我が家のイクメンのリクエストで息子用に買ってみたのですが、あまりの素晴らしさに、翌週自分たちの分も買いに走りました。

何よりもとにかく暖かいんです。期待していた以上に暖かい。朝起きると暑いくらいです。自分の体温の延長線上の暖かさだからか、不快感が全くありません。しかも、布団から出てもしばらくポカポカしているのです。まるで自分自身の体温が上がったかのようです。

肌触りもふわふわでなめらか。ずっと触れていたくなるような素材感です。

しかも、びっくりするくらい軽いのです。一般的な毛布とは比べ物にならない重量感。ここ最近の都心部の気温であれば、Nウォームの毛布一枚で十分です。まるで何も被ってないかのような解放感なのに、快適に眠れます。ちょっと冷え込む夜には、上に羽毛布団を乗せれば完璧です。

ちなみにNウォームシリーズは毛布がおすすめです。敷きパッドだと夜中暑苦しく感じた場合に逃げ場がありませんが、毛布だと跳ねのけるだけで調整できます。

マロは朝方起きてきて、親の横に潜り込んでくることがよくありました。それがNウォームにしてから一度もないので、今まで寒かったのかもしれません。
私自身も眠りが浅い方で、長年睡眠の悩みが尽きなかったのですが、Nウォームにしてからは気絶したように朝までぬくぬく眠れるようになりました。うっかり家族全員で寝坊したこともあります・・・。

寒さで起きてしまったり、肌寒さが気になっていまいち熟睡できない、という人には本当におすすめです。

 

【おもちゃレビュー】『レゴデュプロ かずあそびトレイン』でレゴデビュー!のはずが・・・

だいぶ前に、『レゴデュプロ かずあそびトレイン』を買いました。デュプロシリーズはレゴの中で導入的な位置づけで、対象年齢1歳からとなっています。
マロは列車好きだし、ブロック遊びはいつかは通る道だろう、と早めに買いました。

『2』のブロックは無くしました・・・。

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値段
Amazonで2,000円弱

良かった点
・パーツが大きく、小さな子でも扱いやすい。
・車両は4台。連結がプラレールより楽。1歳でもできる。
・人形がついていてごっこ遊びもできる。
・数字ブロックで数の勉強にもなる。

いまいちな点
・人形の顔が微妙に可愛くない。(これも無くしたので写っていませんが・・・)
・数字が片面にしかプリントされていない。
・何となく色遣いがチープ。

息子の反応
残念ながら、リアル志向の息子は、実際の列車とかけ離れたこのトレインには見向きもしないまま、今に至ります。ブロックの練習になればまだ良いのですが、出来上がるトレインの姿が気に入らないので、なかなか触ってくれません。2度ほどブロックを高く積み上げているのを見かけましたが、それだけとなっています。
ただ私自身は、このレゴがきっかけで、もっとおもちゃ選びの精度をあげたい、そのためにも息子の趣向や成長をつぶさに観察しなければ、と思うようになりました。(列車が好きなのね、じゃあ列車のレゴで数も勉強できると、知育的にもばっちりやね!)という短絡的な選び方ではダメなのだと学んだのです。
息子は私の予想を超えて列車が好きになりました。先日もどこで覚えたのか「じょうばんせんです、あ、ちがうか、はんぞうもんせんです」とブツブツ言いながらプラレールを転がしていました。そんな彼を見ていると、このレゴデュプロのビジュアルに興味を持たなかったのも当然な気が今はしています。

良いおもちゃだと思うのですが、列車好きが深まってしまった後では中途半端だったかもしれません。いつか使ってくれる日が来るといいのですが。

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息子との歯磨き戦争に終止符を打ちました

息子も世の子どもの例に漏れず、歯磨きが嫌いです。暴れるのを押さえつけて無理矢理磨いていたら、ある日チアノーゼになってしまいました・・・。
唾液で気道が塞がれ、一時的に呼吸できなくなったようです。私は紫色に変色する息子の顔がトラウマとなり、息子は息子でトラウマとなり、歯磨きができなくなってしまいました。そこから「スムーズ歯磨きプロジェクト」が始まりました。

 

歯磨きの意義を絵本で教える
我が家はアンパンマンに頼らない、ノーパンマン育児を推進しているため、「歯を磨かないとバイキンマンが来るよ」との脅しは使えません代わりに、電車大好きの息子にこんな絵本を買ってみました。

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結果、全然だめでした
電車パワーをもってしても、歯磨きの不快感は誤魔化せませんでした。
歯磨き絵本は他にも買ってみたのですが、どれも効果なしでした。親の魂胆が見え見えなのか、効果がないばかりか、絵本は大好きなのに歯磨き絵本には興味をもたなくなりました。

 

親の歯を磨かせてみる
最近自我が強くなってきたマロ。一方的な仕上げ磨きでプライドが傷つくのかもと思って、私の歯を磨かせてみました。
マロは嬉しそうにやってくれましたが、雑に磨かれるので、私は怖いやら痛いやらでした。(人に磨かれるとこんな気持ちなのね)と、私の学びにはなりました。 

 

フレーバー付きフロスで口を開ける
歯磨きをしようにも口を開けてくれなくなっていたので、子ども用のフルーツ味フロス『フロッシー』を導入しました。私のフロスよりも高価ですが、個包装で衛生的ですし、マロの狭い歯間にもするっと入ります。糸部分にほのかに味がついていて、息子はこのフロスなら嫌がることなく口内に迎え入れてぺろぺろ舐めてくれます。

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音波ブラシを導入
フロスを味わっている隙を狙って、すかさず息子の口に音波ブラシをねじ込みます。ここまでくればもうこっちのものです。手磨きほど痛くないのか、もしくは観念するのか、一度ブラシをあてると最後まで磨かせてくれます。テテオの電動歯ブラシを使っていますが、ライト付で口内がよく見えておすすめです。替ブラシが高いのが難点。

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紆余曲折を経て、フレーバーフロスと音波ブラシのおかげで平和に歯磨きさせてくれるようになりました。予防目的で月一でマロを歯医者に連れて行っていますが、よく磨けていると太鼓判をもらっています。
子どもの歯磨きに悩んでいる方は多いと思いますので、ご参考まで。

連結好きの息子が愛する絵本とおもちゃ

引き続き高鉄分の息子ですが、「鉄道」というジャンル内においてもブームがあるようです。少し前は蒸気機関車が好きで、その前は在来線が好きでした。なぜかパンタグラフにハマった時期もあります。図鑑の中のパンタグラフというパンタグラフを次々に指し、私に「パンタグラフ!」と叫ばせる遊びを繰り返させられて、母はしんどかったです。
彼の最近のブームは「連結」です。秩父鉄道のSLに乗った時に、たまたま生で連結作業を見られたのですが、それ以来連結に夢中です。
マイナージャンルなのかもしれませんが、連結好きの子どもにおすすめのものたちを紹介します。

 

絵本『れんけつガッチャン』

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ストレートに連結がテーマの絵本です。色々な列車が一両ずつでてきて、ガッチャンしていきます。ざっくりした可愛い貼り絵で、0歳からでも楽しめそうです。連結部分は、フック型の自動連結器になっていて、大きく強調されて描かれています。連結好きには間違いない一冊。

 

絵本『しんかんせんでビューン』

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以前にも紹介した、視覚デザイン研究所の一冊。連結の絵本ではありませんが、こまちとはやぶさの連結シーンが、見開き1ページで大きく描かれています。
「前オーライ!前オーライ!やわやわーとまれー」と駅員さんが合図をしているのですが、マロはこの台詞をいたく気に入り、よく真似して連結ごっこしています。

 

プラレールの貨物セット

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2歳の誕生日に親戚からいただきました。それまで持っていたプラレールは3両編成のみだったので、貨物セットは圧巻の長さ。もう自分でプラレールを繋いだり外したりできるようになったので、思う存分ガッチャンしています。

未だに列車の何が息子を魅了しているのかわからないのですが、連結に没頭する理由はさらにわかりません。一緒に電車に乗ると、連結の幌の部分を見つめて「れんけちゅ・・・」とうっとりしています。先行き心配です。

 

【おもちゃレビュー】英語教育はとにかく楽しく(『Super Simple Songs』のDVD)

子どもをバイリンガルにしたいと思うのであれば、方法はただひとつ。イングリッシュスピーカーと日常的に接することです。言語習得のモチベーションは、「誰かとコミュニケーションしたい気持ち」に他なりません。
マロは日本語の語彙がどんどん増え、話せる文も長くなってきました。先日昼に使った食事エプロンをこっそり夜も使おうとしたら、「お母さん、エプロン洗ってないんじゃない?」と言われました・・・。そんなマロに今英語を教えても、話してはくれません。息子はもう、英語が他言語であって、親や大好きな保育士さんや友達とのコミュニケーションには使わないものだと知っているからです。
それでも私が英語教育をするのは、いつか必要なときに役に立てばいいと思っているからにすぎません。必要としていない今の息子に成果を求めているわけではありません。
今はとりあえず、英語が勉強に組み込まれてしまう前に、英語は楽しい、という原体験を仕込んでおきたいのです。
最近マロがはまっていて、幼児期の英語教材としておすすめなのがこちら、『Super Simple Songs』のDVDです。

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わざわざ買わなくても、YouTubeで無料で見られるのですが、英語以前にYouTube中毒になってしまうと元も子もないので、アナログ育児派の我が家はDVDを買いました。
買ったのはvol2で、親しみやすい英語の歌とそれに合わせたアニメーションが15曲収録されています。どの曲もとにかくクオリティが高いんです。自然と口ずさんでしまう親しみやすいメロディに、同じフレーズを繰り返す歌詞のダブルパンチで、嫌でも脳にこびりついてきます。英語字幕が付いていて、リスニングに自信がなくても歌ってあげられます。アニメーションも海外らしい可愛さで、古臭くありません。
我が家では、ご飯の支度中など、親が構えない時だけ息子に見せているのですが、消すと崩れ落ちて「DVD!DVD!」と号泣します。そのくらいマロも気に入っています。

supersimplelearning.jp

【絵本レビュー】働く車と働く人の絵本、『おたすけこびと』(なかがわ ちひろ)

マロが働く車に興味を持ち始めたころに、あれこれ買い集めたなかの一冊です。息子はどハマりすることはありませんが、コンスタントに読んでとせがむお気に入りの絵本です。

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ある男の子の誕生日のために、母親の依頼でこびとたちがケーキ作りを下請けする話です。大きなケーキをつくるために、こびとたちが建機を駆使します。可愛らしいストーリーでありながら、建機はしっかりと書き込まれていて、乗り物好きも満足できる絵柄です。ホイールローダーで小麦粉をすくいあげたり、コンクリートポンプ車でホイップクリームを絞り出したり。
文字が少ない絵本で、見開き2ページで一文しかありません。疲れているときでも最後まで読んであげられる、親にとってもありがたい絵本です


この絵本で面白いのは、こびとには人格がなく、沢山の人の集合体として描かれている点です。色々な表情と動きはしているものの、個人の特定はできません。みんな凡庸な外見をしていて、ひたすらケーキ作りというミッションに取り組んでいます。
私には『おたすけこびと』が労働を描いたファンタジーに読めます。母親の「よろしくね」の一言で大量のこびとが現場に駆り出される姿は、まさにディベロッパーの発注で施工業者が動く、建設業界の縮図のように見えます。
一丸となって働くこびとたちはみんな幸せそうにケーキを作っていて、労働の喜びが表現されています。ひとつ気になるのが、発注元の母親がまるで自作かのようにケーキを提供するシーンで終わっている点です。一所懸命働いたこびとたちに、何らかの対価を提供しているページがないと、なんだか不安な読後感が残ってしまいます。