【おもちゃレビュー】1歳男児のロングフライトに役立ったもの 役立たなかったもの
ヨーロッパから帰ってきましたが、まだいまいち日常に戻れていません。ワクワクする異国の街並みを懐かしむ気持ちと、和食の味わいに涙してしまう舌が併存しています。
さて、数ヶ月かけてせっせと仕込みをしておいた、息子のロングフライト対策ですが、結果的に何とかなりました。マロは退屈から暴れ騒ぐこともなく、私は一度も機内で気まずい思いをせずにすみました。
機内で最も役立ったのが新品のトミカです。
6つ買っておいたのですが、3つで足りました。トミカのパッケージは2種類あるようですが、断然箱タイプをおすすめします。見せたときのジャジャーン感と、箱を開けるときのワクワク感がいい演出になり、その余韻で長時間遊んでくれます。ヨドバシカメラで1つ300〜400円でした。
意外に使えたのが、機内音楽のキッズチャンネルです。ヘッドホンをかぶせてあげると、静かに童謡に聞き入っていました。そのま寝入ってくれて最高でした。映画は我が家の方針上、見せませんでした。
本命だったのに全く駄目だったのはこちら。
『プラレールトンネルめいろ絵本』というもので、Amazonレビューが良かったので期待していました。ところが、車両の連結が外れやすいためマロがイライラしてしまい、すぐに回収。本自体も大きすぎて移動用には不向きです。
最終手段として用意していたiPadも出番なしでした。iPadは、見せても寝るわけでもないうえに、消すと騒ぐので、移動中は使い所がなかったです。外食の時など、一時的に静かにして欲しいときには最強だと思われます。
ロングフライト対策は、(1歳では海外旅行へ行っても覚えていないだろうし、だったらせめて大人が楽しめるように・・・)、という身勝手な動機で始めました。
ところが、マロは帰国後「ひこうき、じゃる、のったよ!」「またいきたいねえ」と毎日のように言ってくるようになりました。
飛行機ボルテージを上げ、憧れの飛行機に乗って素敵な場所に行った、というストーリーの導線を作ったことで、彼の中にわずかでも残るものがあったのかもしれないなと思っています。
せっかく遠出をするのであれば、事前の仕込み、おすすめです。
我が家流ネントレ(寝んねトレーニング)
私が「ネントレ」なる言葉を知ったのは、既に息子のネントレが終わった後でした。
産後3カ月での職場復帰が決まっており、それまでにマロのリズムを作りたかった私は、夜泣きの仕組みについて考察し、我流でネントレをしました。ネントレについては、子どもを泣かせてかわいそうだとか、感情表現の乏しいサイレントベビーになるのではという懸念もネット上にはあるようでしたが、当時そんなことは思いもよりませんでした。赤ちゃんに昼夜を教えるのは母親の仕事だと確信していましたし、世の中に早く適応しなければ本人も辛いはずと考えていたからです。具体的には以下のようなルールを決めて実践しました。
①夜は必ず同じ時間に同じ場所に連れて行く
マロは8時代にお風呂に入り、少し遊んだあと9時に寝室に行きます。1歳11カ月の今まで、例外を作った日はほとんどありません。寝室の電気は必ず消しておきます。家の中で昼夜を再現して体で理解させることが、ネントレで一番重要だと思います。
②授乳は最後の手段と考える
生後2週間を過ぎたあたりから、極力授乳間隔を3時間あけるようにしました。産後は忘れっぽくなっていたので、アプリで記録していました。日中はともかく夜中3時間あけるのはなかなか大変でした。赤ちゃんは何かとすぐ夜間愚図りますし、そんなときに授乳すればかなりの確率で静まってくれるからです。一方で、2つの点から授乳に頼った寝かしつけはよろしくないと考えました。まず、授乳することで一度赤ちゃんを起こしてしまうこと、そして何より、授乳は母親しかできないことです。
寝るのが下手な赤ちゃんは、まどろみながら愚図ることもよくあり、そこで不要不急の授乳をすると目を覚まさせてしまいます。自分としては寝かしつけているつもりが、一度起こしてまた寝かせているだけだと気付いてからは、2-3時間たっていなければ、泣いてもまずは15分様子見、それでもだめなら抱っこというルールにしました。15分抱っこしても駄目なときだけ最後の手段として授乳としました。
これを続けることで、生後2-3ヶ月になるころにはまとまって寝てくれるようになりました。睡魔と戦いながらの計30分×数セットは楽ではありませんでしたが、抱っこまでなら父親でもできるので、イクメンと分担していました。おっぱいと赤ちゃんの接点を最低限にすることで、母親にしかできないタスクを減らすことが、初期の育児を楽にするポイントだと思います。
③寝る前のルーチンを作る
もう子どもが赤ちゃん期を過ぎている場合、寝る前の儀式を決めて毎日行うのも有効です。我が家の場合は、時計を見せて「いま何時かな?9時だよ、ねんねしようか」と声をかけ、一緒に寝るおもちゃを選ばせます。その後、他のおもちゃにバイバイさせてから寝室に向かいます。薄暗い部屋で10-20分ほどおもちゃで遊ぶと勝手に寝てくれるので、寝かしつけ要らずです。
まだ時間の感覚はない子どもでも、ルーチンを通じて寝るタイミングを認識することができます。
私は子どもは基本的に起きていたい生き物だと思っていて、寝るタイミングを作ってあげないと、自然体ではなかなか寝てくれず生活リズムが整わないと思います。生活リズムを整えると親も楽ですし、子どもの体調も安定します。
ネントレが普及すれば、世のお母さんはもっと楽になるのではと思うのでした。
【絵本レビュー】寝かしつけにぴったりなファンタジー『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』
新生児のころのネントレ(寝んねトレーニング)の甲斐あって、息子は寝かしつけ要らずな子どもです。ですが、夜はやっぱり夜モードに切り替えないと寝付きが悪くなる気がします。興奮するような遊びや、テレビや音の出るおもちゃは、お風呂のあとはなるべく避けた方がすんなり寝てくれます。
その代わりに、静かでリラックスできるような絵本を読んであげたりしています。乗り物系の絵本はどうしても「ガタンゴトン」「カンカンカン」「ウィーンガチャン」と賑やかになりがちですが、これはしっとりと夜に誘ってくれる列車の絵本です。いつもお世話になっているシッターさんからいただきました。
世の中が寝静まった深夜、動物たちが貨物列車に次々と荷物を運び込みます。貨車ごとに運べるものが違います。冷凍車にはアイス、タンク車にはペンキ、大物車には恐竜(!)。文体がリズミカルで、心地よく読み上げられます。最後のオチもいかにもファンタジーらしくて素敵です。
この本をくれたシッターさんにはとてもお世話になっていて、実家に頼れない私たちにとっては、保育園の次に大きな存在です。
初めて頼む時は恐る恐るでしたが、今では肉親ではない大人に育児に関わってもらうことの彩りを感じています。息子も保育園とはまた違う学びを得ているようです。この絵本はマロが何歳になっても、私たちにとっても思い出の一冊であり続けると思います。
ロングフライト対応の1歳児への道
今夏、我が家は息子が生まれて以来最大の遠出をします。行き先はヨーロッパで、乗り継ぎも入れると片道15時間近くのロングフライトです。大人でも楽ではないこの道途に、動きたい盛りの1歳男児を連れて行きます。
2歳になるとがっつり航空運賃がチャージされてしまうため、このタイミングしかないと思ったのでした。
現地での不安はもちろんありますが、何と言っても心配なのは機内です。退屈して愚図ったり駆け回ったりする子どもを、恐縮しながら延々と立ってあやす母親を見るにつけ、大変だなあと思っていました。私にはできません。できないので、息子をロングフライトに備えて仕込むことにしました。
①飛行機を見せる
数ヶ月前から、月に1-2回のペースで空港に通い、デッキで離着陸の様子を見せています。電車・働く車派のマロは、当初こそ薄いリアクションだったのですが、目の前で飛び立つ飛行機の迫力に、まもなく虜になりました。
空港の送迎デッキ以外に、成田の航空科学博物館もおすすめです。実際に使われていた古い小型機が雑然と置かれていて、乗り放題です。機体によっては100円をいれるとプロペラが回ります。博物館のベランダからは、成田に着陸する飛行機を真近でみることができてマロも大興奮でした。
②飛行機のおもちゃを与える
空港の売店で、マロの目の前でリアルな飛行機のおもちゃを買いました。牽引車付きです。
見たばかりのものを買ってもらったのが嬉しかったようで、「しゃーー」と空を滑らせて遊んでいます。とても気に入って夜は一緒に寝ています。
③飛行機の絵本を読み聞かせる
まんまと飛行機好きになったマロですが、これだけでは不足です。子どもの乗り物好きは、動いているのを外から見るのが好きなだけで、乗ってしまうと動く車体が見えないので飽きる、ということを新幹線旅行で学びました。
機体としての飛行機だけではなく、飛行機に乗るというイベントを楽しんでもらわなければと、飛行機に乗るストーリーの絵本を探しました。これがなかなかありそうで無かったです。。そもそも、電車は働く車対比で飛行機の絵本が極端に少ない気がします。飛行機派は少数なのでしょうか。
何とか出会えたのが、もとやすけいじさんの『つばめこうくう』です。カエル親子がつばめの飛行機に乗って南の島にいく話なのですが、チェックイン、出国手続き、離着陸、機内食の提供、荷物が出てくるところまで、まんべんなく描かれていて、フライトのイメトレにぴったりでした。作者は空港での勤務経験がある方らしく、可愛い絵柄の中のリアルな描写も良いです。
数ヶ月の仕込みの結果、あれほど電車と働く車に向いていた息子が「ひこうき、のいたい!」と毎日のように言うまでになりました。ロングフライトを彼なりに楽しんでくれますように・・・。
【おもちゃレビュー】木琴か鉄琴かはたまた・・・(河合のパイプシロフォン)
定番の赤ちゃん向け音系おもちゃと言えば、鉄琴・木琴。単純な動きしかできない月齢でもメロディを奏でることができ、安価なものから1万円を超える本格的なものまで幅広く売られています。
ゾノア社の鉄琴や、ボーネルンドの木琴など色々と検討したのですが、我が家は河合のパイプシロフォンを買いました。
値段
・2,000円代(安い!)
良かった点
・楽器の会社の商品だけあって、音が澄んでいて美しい。
・音程が安定している。木琴は湿度や温度、鍵盤の変形で音がずれやすい。
・鍵盤が音階で色分けされている。
いまいちだった点
・なぜか音階のシール貼りがセルフサービス。
・バチがプラスチック製なこともあり、音が大きい。布を巻いてもまだうるさい。
・脚が取れやすく、ぐらつく。
息子の反応
こちらを購入したとき、まだ私は育児初心者で、音を奏でる喜びを知ってほしい、あわよくば耳の良い子になってほしい、などという甘い期待と妄想の中にいました。
いざバチを渡してみると、加減のわからない0歳の息子が力任せに奏でる騒音は、そんな甘いものではありませんでした。バチの先に布を厚く巻いてもなお、賃貸マンションでは気が引ける爆音でした。
音おもちゃに限らない話ですが、親が遊び方を決めたり、思い切り遊ぼうとしているところを制止しなければならないようなおもちゃは、おもちゃとしてあまり意味がありません。子どもにとってはそれほど興ざめなことはないし、親も子どもの遊びにどこかストレスを感じてしまうからです。
このパイプシロフォンは良いおもちゃですが、単純に我が家の住宅事情には合っていませんでした。親が「音が大きいよ」「夜はダメだよ」などと口を挟んだ結果、マロはあまり触れなくなってしまいました。
音量を調整できるカシオの電子ピアノや、音色がソフトなハーモニカの方が活躍しています。
1歳児と意思疎通するために大切にしたこと。
1歳半になったあたりから、急激に息子が人間くさくなりました。もちろんそれまでも人間であることには違いなかったのですが、言語で要求を伝えられるようになり、空気を読んだり感情をコントロールできるようになりました。
同時に親としてはとても楽になりました。何が欲しいのか容易にわかりますし、息子も親のお願いを聞いてくれることがあります。
我が家では、マロに早く言語を習得してもらって話がしたい、今何を考えているのか知りたいと思っていました。覚えて欲しい言葉を繰り返したり、テレビを見せないようにしたり、生まれて間もない頃から様々なアプローチをしてきました。
今になってはっきりとわかるのは、言葉のやりとりを育むうえで最も重要なのは、親子の信頼関係だということです。ありきたりで簡単なようですが、案外一筋縄ではいきません。生を受けて1年かそこらの人間と、自分たち親とでは全く前提条件が違います。そもそも、こっちは待ち望んだ末に地獄の痛みを乗り越えて息子を産み落としているわけですが、あっちは自分の意思とは無関係に突然ぬるま湯からこの世に放り出されているわけで、お互いへの期待値や愛着にはギャップがあるのは当たり前だと考えています。
そんなギャップを埋めるためには信頼関係を築くことが第一歩ですし、信頼関係は「約束の締結→約束の遵守」の繰り返しによってしか作られません。
我が家では、マロとの約束は絶対です。お菓子を欲しがる息子に「あとでね」と言ってしまったら、必ず後であげます。本人が忘れていても、約束を思い出させてお菓子をあげます。その場しのぎで「あとでね」と言っているわけではない、親の言葉は信頼できると確信できれば、1歳児でも癇癪を起こさず待つことができます。
逆に息子にも約束を守らせます。「遊んだらごちそうさまだよ」と伝えても食事で遊ぶのをやめなければ、僅かしか食べていなくてもお皿を下げます。いくらごねても食事はそこでおしまいです。
働いていると、とにかく時間に追われて悪意なく子どもとの約束を破ってしまうことがよくあります。コツは、した約束を守ろうとするのではなく、そもそも確実に守れる約束しかしないことです。そうすると約束が乱立せず忘れることも少なくなります。
言葉が早くなるだけではなく、約束を大切にできる人になるにちがいないと信じ、せっせと1歳児相手に契約の締結・履行を繰り返す日々です。
【おもちゃレビュー】『くみくみスロープ』におもちゃアワードをあげたい
今我が家にあるおもちゃの中で、誰にでもすすめられるものをひとつ選ぶとしたら、くもんの『くみくみスロープ』です。パーツを組み立てて、ボールが転がるコースを作るおもちゃです。 男児でも女児でも、何歳でも、大人までも楽しめます。
価格
3,500円
写真は基本セットに加えてオプションのセットも入っているので、総額6,000円くらい。基本セットだけでも充分遊べる。
良かった点
・同様のおもちゃで木製の高価なものもあるが、木を積み上げるだとすぐずれてしまう。その点こちらは組み立てしまえば安定する。
・付属のボールの数が多く、多少無くしても困らない。
・見本の設計図がよく出来ていて、構成を悩まずとも見本通りに組み立てて遊べる。
いまいちだった点
・ボールがビー玉サイズなので、簡単に飲み込める。小さな子は注意が必要。
・一部パーツが脆く割れやすい部分がある。
息子の反応
『ピタゴラスイッチ』が大好きな息子は、親の思惑通りに夢中になりました。このくみくみスロープがいいのは、作ってもらったもので遊ぶこともできるし、成長して自分で組み立てる遊び方もできる点です。
面白いものや好きなものに対して、分解したり再構成したりすることで、仕組みを楽しめるようになります。仕組みへの興味は、知的好奇心のきっかけになります。
マロはまだコースを完成させることこそできませんが、玉を複数転がして軌道を確認したり、コースの途中から玉を入れてみたり、パーツを外したりくっつけたりしています。 飽きても新しいコースを作ればまた遊んでくれますし、長い付き合いになりそうなおもちゃです。
大人も夢中になれるのがこのおもちゃのいいところで、先日父が来たときにも、無心に玉を転がし続けていました。マロは傍でじっとその様子を見つめていました。還暦も過ぎた父が孫のおもちゃを占領している姿にはぐっとくるものがありました。
「イヤイヤ期」を「ちがうちがう期」にすりかえる
ワーママの先輩に会うと、一番大変だった時期を聞いてみています。7割くらいの先輩が「イヤイヤ期」だと回答します。
「突然地面でイヤだイヤだとばたつき始め、なだめすかしている間に終電を逃した」
「毎日同じ服を着たがる。気に入らない服では保育園に行きたがらない」
「麺が食べたいと暴れたわりに、麺を茹でて出すと麺には手をつけずパンを食べ始める」
などなど、イヤイヤ期のエピソードは壮絶です。親にイヤイヤを楽しむ余裕があればいいのですが、ギリギリで平日を回している我が家では無理です。
イヤイヤの原因は、自己主張とそれを表現する言語力とのギャップが原因なのではないか、という仮説をたて、我が家では様々なアプローチでマロの言語力の発達を促してきました。その甲斐あってか、今のところ男児にしては言葉は早い方のようです。1歳9ヶ月のいまは、大体の意思疎通は可能で、3語を操れます。息子が最近多用する3語は、「お母しゃん、ちょっとどいてー!」です・・・。
とはいえ、イヤイヤ黎明期の息子は、思うようにいかないことがあれば年相応に強く主張します。ところがその際、「イヤ」ではなく「ちがう」という表現をしてくれます。親としては、嫌だと言われると途方にくれますが、違うと言われると正解を探そうと思えます。そして息子の場合はですが、大体において正解があります。
麺が食べたいと主張するとき、本当に麺が食べたい場合もありますが、親に押し付けられたパンを食べたくないだけの場合もあります。自己主張の気配を感じたら、麺とパンと米を並べて、選択させるのが有効です。子どもは意外に自分の選択に責任をとります。自分で決めた、というプロセスは自信にもつながります。
OK or NOではなく、「選択肢の提示→選択」を繰り返すことで、イヤイヤ期を「ちがうちがう期」にすり替えることが、建設的な親子関係に繋がるかもしれないなと最近思っています。
親が受け入れられない選択肢を選ぶこともあります。そんな時、なぜその選択肢でない方が良いのか、噛み砕いて伝えることにしています。そうすると、親も自己を振り返ることができます。麺を茹でるのが面倒なのか、昼食も麺だったから違うものにしたいのか、はたまた麺だと食べこぼしがひどいから嫌なのか。案外独善的に子どもの主張に対応している自分に気付けます。
最近のマロは、お菓子を食べたいと訴えて却下されると、「ぶどう」「りんご」「バナナ」「なっとう」と次々に妥協案となる選択肢を提示してきます。こちらの戦略に気が付いているようです。
【絵本レビュー】躍動感がすごい『しんかんせんでゴーッ』(視覚デザイン研究所)
マロが最近『ざっくん!ショベルカー』の次に好きなのが、『しんかんせんでゴーッ』です。
視覚デザイン研究所というところが作っている絵本なのですが、ここの絵本には、須らくこんな記載があります。どうも、何らかの信念に基づいて絵本を作っているようです。
ここだけ読んでも、この絵本がどう大脳辺縁系に働きかけるのか明記されておらず、我が子にサブリミナルな何かを仕組まれるのではと身構えてしまう人もいるんじゃないでしょうか。
さておき、視覚デザイン研究所ののりもの絵本は、絵に動きがあって迫力満点です。この本の新幹線からも、風を切って走り去るスピード感を感じられます。
主人公は犬を擬人化したケンタです。ケンタの家族と、いとこのマーク(こっちも犬)の家族が、九州から北海道まで新幹線で移動する話です。マークはスイスから訪日中の設定なのですが、成田から飛行機で乗り継げば良いところを、新幹線が好き過ぎてわざわざ九州から列島を縦断します。正気の沙汰とは思えないほどの子鉄です。付き合う親戚もすごいです。
ケンタ達が移動する日本列島を俯瞰的に描きながら、新幹線以外の車両や、各地の有名な駅弁、方言にいたるまで細かく書き込まれていて、読むたびに発見があります。電車に興味がある限り、何歳になっても楽しみ方を見つけられる絵本だと思います。
視覚デザイン研究所の絵本は他にも持っているので、また紹介します。
【おもちゃレビュー】ボールおもちゃいろいろ
最近の息子は、かんしゃくを起こすことも増え、思うように行かないと大好きなおもちゃでさえ投げてしまうことがあります。魔の2歳の前触れなんでしょうか・・・。
投げてはいけないものを教えるためには、投げて良いものを同時に与えることが効果的なのではと考えていて、我が家ではボールのおもちゃを複数用意しています。ボールおもちゃは大体安価で、ボールのやり取りを通じて言外の対話ができる素晴らしいツールです。
我が家にあるボール?球体? の一部をご紹介します。
柔らかい布製のボール
メインで使うボールは、柔らかくて大き目のものを選ぶと良いと思います。柔らかさは当たっても痛くないという点でも必要ですし、小さな手でボールを掴みやすいというメリットもあります。手のひらサイズの小ささだと、投げることはできても蹴りにくいので大き目がオススメです。
オーボールでも悪くはないですが、指に引っかかるので我が家では使っていません。
風船
百均で買える風船も常備しています。風船は落下が緩やかなので、子どもでも軌道を見てキャッチしやすいのが良いです。腹七分くらいの膨らませ方にしておけばなかなか割れません。
紙風船もオススメです。アタック時のカシャカシャ音がマロはお気に入りです。すぐにしぼみますが、ふーっと吹いて膨らむ様子も好きらしく、ぺしゃんこにしては膨らましてくれと持ってきます。すぐ破れるので使い捨て同然になるのが難点です。
スーパーボール
このスーパーボールは、マザー牧場のガチャガチャで手に入れたものです。あまり可愛くない羊が閉じ込められています。マロはガチャガチャが好きで、出先で目ざとく見つけては「ガチャガチャ!ガチャガチャ!」とねだります。
スーパーボールは反発係数が強くあちこちにぶつかってしまいますが、不規則で派手な動きは子どもの大好物です。
私は省エネ指向で怒ることが苦手なので、息子に対してもあまり叱らないようにしています。子どもを叱ることで思い通りにすることに意味も感じないので、叱る機会そのものを減らすことに気を配っています。
なので、息子が投げてはいけないものを投げようとしたときも、なるべく投げてしまう前に止めるようにしています。代わりにボールを持たせて、ついでに投げて良いものと悪いものを伝えます。今はそううまく事は運ばないことが多いですが、気長にやるしかないかなと思っています。